Go to contents

「5%成長」に赤信号、中国「優良不動産会社に340兆ウォン追加融資」

「5%成長」に赤信号、中国「優良不動産会社に340兆ウォン追加融資」

Posted October. 18, 2024 08:34,   

Updated October. 18, 2024 08:34

한국어

中国政府が18日、資金難にある優良不動産会社(ホワイトリスト)に今年中に1兆7700億元(約340兆ウォン)の銀行融資を追加支援すると明らかにした。中国が景気低迷で当初目標だった「国内総生産(GDP)増加率5%」を達成するのが難しいという見通しが出ている中、景気浮揚の処方箋を出したのだ。中国は、先月24日に支払準備率の引き下げと今月8日にインフラ関連予算の早期投入及び国債発行拡大案を発表するなど、景気浮揚に積極的に取り組んでいる。

中国の倪虹・住宅都市農村建設相は同日、記者会見で、「年末までにホワイトリスト対象のプロジェクト融資(PF)規模を4兆元に増やす」と明らかにした。中国は昨年11月、不動産分野のホワイトリストを選定し、各銀行に伝えた。また、銀行がリストに含まれる会社に信用融資など積極的な金融支援をするよう指示した。16日現在、ホワイトリストの融資承認額は2兆2300億元で、今年の残りの期間に1兆7700億元をさらに投入することになる。

倪氏はまた、「都市内の遅れた地域と老朽化した(危険)住宅100万戸を改修する」と明らかにした。35の大都市を中心に100万戸を優先的に推進する計画で、今後規模をさらに拡大するというのが中国政府の説明だ。ただし、老朽化した住宅の改修にどの程度の資金を投入するかは明らかにしなかった。このほか、低所得層と若者層を対象にした保障性住宅の供給を増やし、今年末までに450万人が新たに入居できるよう支援する計画だ。

倪氏は不動産市場と関連して、「10月初めに全国主要都市の不動産市場が回復傾向を見せるなど、過去3年間の調整が底を打ち、上昇し始めた」と話した。ただし、今回の対策も市場が期待する政府の直接的な財政投入とは程遠いという分析も出ている。米ブルームバーグ通信は同日、「投資家は、中央政府ではなく銀行と地方政府が不動産市場に資金を提供するようにした措置に失望している」と伝えた。

中国経済の見通しは依然として否定的だ。中国経済メディア「財新」は、18日に発表される中国の第3四半期(7~9月)のGDP増加率を4.4%と予想した。ブルームバーグ通信は4.5%と予想した。これは今年第2四半期(4~6月)の4.7%より低い数値で、今年基準で四半期別最低値だ。


金喆仲 tnf@donga.com