外国人投資家らが、18日も三星(サムスン)電子の株式を売却し、連日最長期間の売り越し記録を塗り替えている。世界最大手のファウンドリ企業、台湾TSMCの「アーニングサプライズ」(予期せぬ業績)でグローバル半導体業況に対する懸念が一部解消されたが、韓国国内の代表半導体企業である三星電子のみ、酷寒期を迎えているという評価が出ている。
韓国取引所によると、同日、三星電子は前取引日より0.84%安の1株=5万9200ウォンで取引を終えた。16日に心理的なマジノ線である1株=6万ウォン台が崩れた後、引き続き株安が続いている。
同日も、外国人投資家は、三星電子の株式約1700億ウォン分を売りさばき、先月3日から28日間売り越しを続けている。過去最長の売り越し記録となる。同期間の売り越し規模は、約11兆5400億ウォンに上る。
時価総額1位企業の不振に足を引っ張られた総合株価指数(コスピ)は前日、米証券市場の追い風にも関わらず、15.48ポイント(0.59%)安の2593.82で取引を終えた。17日(現地時間)、米ダウ工業株30種平均は161.35ポイント(0.37%)高の4万3239.05で取引を終え、史上最高値を更新した。同日、TSMCは業績改善の好材料により9.8%高騰した。
グローバル半導体の買い場で三星電子が疎外されたのは、競争力が急激に悪化し、投資家の信頼が下落したためだという分析が出ている。韓国投資証券のチェ・ミンスク研究員は、「現在、三星電子はメモリやファウンドリなどすべての事業競争で遅れを取っており、この問題が短期間で解決されるとは思えない」と説明した。
三星電子の今後の株価の予測も明るくはない。証券会社のアナリストは、「今の株価が歴史的底値だとしても、株価を引き上げる上昇モメンタムを見つけることはできない」とし、「競争力確保策の輪郭が出てきても、それが株価に反映されるまでは時間がかかるものと見られる」と話した。
シン・アヒョン記者 abro@donga.com