「再び政権を担当すれば、対中国関税を大幅に引き上げる」意向を明らかにしてきた米共和党の大統領候補、トランプ前大統領は「中国が台湾を封鎖すれば、中国に対し200%の追加関税を課す」と主張した。中国は、台湾の頼清徳総統が建国記念日の10日、「台湾と中国は互いに隷属しない」と発言したことに反発し、14日、台湾を包囲する軍事訓練を行った。
トランプ氏は18日(現地時間)、米紙ウォールストリートジャーナルとのインタビューで、最近の両岸(中国と台湾)の対立と関連し、中国の習近平国家主席をどのように説得するかと質問されると、「あなた(習主席)が台湾に入れば、私はあなたに税金を課す。申し訳ないが、関税を150~200%課すという意味だ」と答えた。トランプ氏は、再選すればすべての輸入品に対し最大20%の普遍関税を、中国産輸入品に対しては60%の関税を課すと主張してきた。同紙はインタビュー記事の中で、トランプ氏は中国との貿易断絶の可能性も示唆したと伝えた。
また、トランプ氏は、中国の台湾封鎖に対応して米軍事力を使うかという質問に対しては、「習主席は私を尊重し、私が『完全に狂った(f*** crazy)』ことを知っている」と答えた。米国の軍事力を使用する状況は発生しないと強調したものと解釈される。ただトランプ氏は、2017年4月に、習主席と自身のフロリダ州私邸「マー・ア・ラゴリゾート」で首脳会談を行ったことをあげ、自分と習主席は「非常に強力な関係だ」と話した。さらに「彼(習主席)は良い人で、とても仲が良かった」と話した。
トランプ氏は、自分はロシアのプーチン大統領とも友好的な関係だと強調した。自分が在任中だったなら、プーチン大統領はウクライナを侵攻しなかっただろうという従来の主張も繰り返した。
キム・ユンジン記者 kyj@donga.com