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ケニアのキプトゥの「慶州ドリーム」、最後の30秒間爆発的スパート

ケニアのキプトゥの「慶州ドリーム」、最後の30秒間爆発的スパート

Posted October. 21, 2024 09:09,   

Updated October. 21, 2024 09:09

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ケニアのシーラ・キプトゥ(26)が2024年東亜(トンア)日報慶州(キョンジュ)国際マラソンで自身初の優勝を果たした。

キプトゥは19日、慶尚北道慶州市(キョンサンブクト・キョンジュシ)で開かれた大会国際エリート男子部42.195キロのフルコースで2時間12分35秒で優勝した。

今大会の国際男子部には2時間5分26秒のアブラハム・キプトゥム(35・ケニア)ら2時間5分~7分台の記録を持つ選手だけで10人が参加した。キプトゥは自己ベストが今年3月、ローママラソンでマークした2時間8分9秒で、国際部に参加した19人の中で記録順に与えられたゼッケン番号が「12」だったでほど注目されなかった。しかし、キプトゥは終盤の爆発的なスパートで頂点に立った。

30キロまではキプトゥを含めて10人余りが先頭グループを形成して走った。その後、一人二人と振り落とされ、39キロを過ぎるとキプトゥとロバート・キプコリール・クワンバイ(39・ケニア)だけが残った。クワンバイを追いかけながら体力を温存していたキプトゥは、ゴールがある慶州市民運動場前の皇城(ファンソン)公園路に進入するやいなやペースを上げ、最後の30秒間、全力でスパートしてクワンバイ(2時間12分40秒)を5秒差で引き離した。

キプトゥは、「自分より記録の良い選手が多かったので優勝は予想できなかった。しかし、30キロを過ぎて先頭グループが絞られる過程で体調が良かったので優勝できると思った」と話した。2021年に初めてフルコースを走り始めたキプトゥは、7度目の挑戦で初優勝を味わった。キプトゥは「これまでは2位か3位だった。1位は初めてだ。いつかは私の時が来ると信じて走り続けた。とても幸せだ。体調をよく管理して来年も参加して2連覇に挑戦したい」と話した。

キプトゥは、ケニア選手たちのマラソントレーニングキャンプが集まっているエルドレットでトレーニングをしている。標高2100メートルの高地にあり、「チャンピオンの家」と呼ばれる。ここから遠くないカプサベット出身のキプトゥは、ケニアのエリウド・キプチョゲ(40)を見ながらマラソンランナーを夢見た。キプチョゲは2021年に開かれた東京オリンピック男子マラソンで2連覇を果たした選手で、2018年と2022年のベルリンマラソンで2度も世界記録を打ち立てた。

マスターズ参加者1万2000人はユネスコ世界文化遺産の都市で行われたレースで、フルコースとハーフコース、10キロ、5キロコースを走りながら秋のマラソンを楽しんだ。同日、レース序盤には雨が降るなど曇った天気が続いたが、出発時間の午前8時の気温が摂氏20度と比較的暖かく、参加者たちは寒さの心配なく走ることができた。朱洛榮(チュ・ナクヨン)慶州市長と陸鉉杓(ユク・ヒョンピョ)大韓陸上連盟会長、パク・ボンス慶州警察署長、李東協(イ・ドンヒョプ)慶州市議会議長、ヨ・ジュンギ慶州市体育会長、千光巖チ(チョン・グァンアム)東亜日報論説主幹は出発地で参加者たちを激励した。


任寶美 bom@donga.com