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「厚さ10.6ミリ」のギャラクシーZフォールドを発売、三星も「薄さの戦争」に参戦

「厚さ10.6ミリ」のギャラクシーZフォールドを発売、三星も「薄さの戦争」に参戦

Posted October. 22, 2024 08:40,   

Updated October. 22, 2024 08:40

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三星(サムスン)が、これまでの「ギャラクシーZフォールド」シリーズの中で最も薄くて軽いスマートフォン「ギャラクシーZフォールドスペシャルエディション(SE)」を21日発売した。フォルダブルスマートフォン市場で、中国企業と薄さの戦争を繰り広げている三星電子は、「薄くても強力な性能」を競争力として前面に掲げている。

ギャラクシーZフォールドSEの最大の特徴は、これまでのギャラクシーZフォールドシリーズの中で最も薄く、最も軽いことだ。折りたたみ時基準の厚さが10.6ミリ、重さが236グラムで、前作のギャラクシーZフォールド6に比べて1.5ミリ薄く、3グラム軽くなっている。薄くて軽いものの、画面は広くなっている。広げた時のメインスクリーンの対角線の長さは203.1ミリ(8インチ)で、前作の193.2ミリ(7.6インチ)より10ミリほど広くなっている。

三星電子は、「折りたたんだ時のカバースクリーンも21:9の割合、対角線の長さは164.8ミリ(6.5インチ)のディスプレイが採用され、従来のバー(Bar)タイプのスマートフォンのような使用性とグリップ感を与えることができる」と強調した。

強力な性能も、前面に打ち出している。ギャラクシーZフォールドシリーズでは初めて、2億画素の広角カメラを搭載した。前作のギャラクシーZフォールド6の広角カメラの5000万画素より4倍向上した。最近、ファーウェイが公開して話題になった「三つ折り」のフォルダブルスマートフォン「メイトXT」も、メインカメラが5000万画素だ。ラムメモリの容量も16GB(ギガバイト)で前作(12GB)より増え、より円滑な使用環境を提供するものとみられる。「頭脳」であるアプリケーションプロセッサー(AP)は、前作のような「ギャラクシー向けスナップドラゴン8第3世代」が搭載されている。

ギャラクシーZフォールドSEのカラーはブラックシャドウ、保存容量は512GBの単一モデルで発売される。製品の販売は25日午前9時から、三星ドットコムとモバイル通信3社の公式オンラインモールで始まる。価格は278万9600ウォンで、同じ容量の前作(238万8100ウォン)に比べて約40万ウォン値上がりした。三星電子は、今年末まで製品を購入して開通した顧客に対し、ギャラクシーリングやギャラクシーウォッチウルトラ、ギャラクシーバーズ3プロ、ギャラクシータブS10ウルトラ製品の割引クーポンを提供する予定だ。製品を体験して購入できるポップアップストアは、25日から全国15のデパートで2週間運営する予定だ。

通常、三星電子のフォルダブルスマートフォンは、7~8月の「ギャラクシーアンパック」行事を通じて発売される。前作の「ギャラクシーZフォールド6」も7月、フランス・パリで公開された。わずか3ヵ月で、前作より性能とハードウェアなどが改善されたプレミアム製品を発売したのだ。これは、最近の「薄さ」と「革新」を前面に掲げた中国スマートフォンとの競争を意識したものだ、という分析が出ている。

市場調査会社カウンターポイントリサーチによると、三星電子の今年第1四半期(1~3月)のグローバルフォルダブルフォンのシェアは23%で、ファーウェイ(35%)に1位を奪われた。他の中国企業のオナーは、今年第2四半期(4~6月)、西欧市場で三星電子を抜いて初めてシェア1位となった。ファーウェイの代表フォルダブルスマートフォン「メイトX5」を折りたたんだ時、薄さは11.1ミリ、オナーの「マジックV3」の薄さは9.3ミリだ。シャオミが最近披露した「ミックスフォールド4」の厚さは9.47ミリに過ぎない。


チョン・ナムヒョク記者 forward@donga.com