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シンワルの死がもたらす未来

Posted October. 22, 2024 08:40,   

Updated October. 22, 2024 08:40

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シンワルが死んだ。数日前、智異山(チリサン)パルチザンのリーダー、李鉉相(イ・ヒョンサン)の最期を振り返った。何となく「シンワルの最期もこうなるのでは」と感じたからだが、本当にそうなった。李鉉相の最期の瞬間は様々な謎が残っているが、国軍の討伐戦で山中も安全でなくなり、包囲網を突破して逃走し、偶然討伐隊と遭遇して射殺された。

シンワルも司令部組織と護衛隊が崩壊し、安全地帯がなくなると、2人の護衛を連れてイスラエル軍を避けて移動し、実戦経験を積むために第2線で活動していた兵士たちと遭遇したようだ。

シンワルの死は、ガザ戦闘を停止させる好材料なのだろうか。世界はそう信じ、そう思いたいが、当事者であるイスラエルのネタニヤフ首相やハマスはその気がないようだ。イランと周辺国のデモ隊は、シンワルの死で抵抗精神はさらに燃え上がり、100人を殺せば1千人が加勢すると叫ぶ。

半分は正しい。ガザの政治勢力、組織としてのハマスはほぼ瓦解したようだが、力で抵抗を抑圧することはできない。抑圧に対する怒りは永遠に再生する。生き残った一部は極端なテロ組織に変わるだろう。

しかし、テロにも組織と準備が必要だ。当面は行動力が大きく低下しそうだ。イスラエルも裏では出口戦略を模索しているのではないだろうか。イランとヒズボラの対応がまだ変数として残っているが、イランもイスラエルとこれ以上物理的衝突を望まないし、ハマスとヒズボラがこれ以上弱体化することを望まないだろう。回復の時間が必要だ。ヒズボラも、今は自分の身の回りのことが重要だ。

問題はイスラエルの損益計算だ。イスラエルは、ハマスとヒズボラの内部を熟知していることを証明した。彼らが最高点と考える地点はここなのだろうか。大体この辺りだと思われているが、別の怒りのテロに足をつかまれるかもしれない。