「どんなに激しいのか感じてみて。失敗を恐れないで、自信を持ってやりなさい」
「キング」レブロン・ジェームズ（４０、ロサンゼルス・レイカーズ）は２３日、本拠で行われるミネソタ・ティンバーウルブズとの米プロバスケットボール（ＮＢＡ）開幕戦を控え、長男のブロニー・ジェームズ（２０）にこのように言い聞かせた。ブロニーは６月に行われたＮＢＡドラフトで２巡目５５位指名を受けてレイカーズに入団した新人だ。
ジェームズ親子はこの日の試合第２クオーター（Ｑ）で２分４１秒間一緒にコートに立ち、ＮＢＡ史上初めて「親子同時出場」を記録した。先発出場した父は同日、３４分３９秒間プレーして１６得点、５リバウンド、４アシストを、第２Ｑ残り４分に途中出場した息子は、２分４１秒間プレーする間、１リバウンドを記録した。２点シュートと３点シュートを一本ずつ投げたが、いずれも失敗した。
ベンチにいたレブロンとブロニーが第２Ｑ終了を４分残して一緒にコートに入ると、レイカーズの本拠であるクリプトドットコム・アリーナを訪れたファンは歴史的な親子の同時出場を歓声と拍手で迎えた。コートで一緒にプレーする間、父はボールを持った息子をマークしようとする相手選手にスクリーンをかけて動きを妨害する場面もあった。すると、観客席からは歓声が上がった。米大リーグのシアトル・マリナーズで一緒にプレーしたケン・グリフィー・シニア（７４）、ケン・グリフィー・ジュニア（５５）親子が同日、競技場を一緒に訪れ、ジェームズ親子の同時出場を祝福した。グリフィー親子は大リーグで初めて同じチームの選手として一緒にプレーした親子だ。グリフィー親子は試合開始前にジェームズ親子と記念撮影も行った。
試合後、父親並んでインタビューに応じたブロニーは、試合の中で最も印象深かった瞬間について質問を受けると、「初めて父と一緒に試合に出た時だ。絶対に忘れられない瞬間だ」と話した。レブロンは、「依然として選手として息子と一緒に走ることができるということは、人生でもらった最も大きなプレゼント」とし、「ブロニーは自分が望むところまで行くために毎日発展すると思う。この場に一緒に立つことができたことを誇りに思う」と話した。同日、レイカーズはティンバーウルブズを１１０－１０３で下し、ホーム開幕戦を勝利で飾った。
前季覇者のボストン・セルティックスは同日、ニューヨーク・ニックスに１３２－１０９の完勝を収めた。セルティックスはＮＢＡ史上１試合最多タイの２９本の３点シュートを成功させた。
任寶美 bom@donga.com
About Dong-A Ilbo