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衆院選応援の石破首相「民主党政権は悪夢」

衆院選応援の石破首相「民主党政権は悪夢」

Posted October. 24, 2024 09:20,   

Updated October. 24, 2024 09:20

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「無責任な人たちに日本を任せるわけにはいかない。自公連立政権が、ともに日本を再び強い国、温かく優しい国にしていく」

衆議院議員選挙(総選挙)を4日後に控えた23日午後1時頃、茨城県水戸市の水戸駅前の公園。東京から北東に120キロ離れた首都圏の端の都市だ。

この選挙区に立候補した自民党4選の田所嘉徳候補を応援するため、自民党総裁の石破茂首相が街宣車に乗り込み、マイクを握った。石破氏は同日、茨城県と東京都に隣接する千葉県を回り、「首都圏の票取り」に乗り出した。

雨が降ったり止んだりを繰り返す悪天候にもかかわらず、数百人が公園や歩道橋、街頭を埋め尽くした。石破氏は野党への批判から演説を始めた。

「野党は政権交代が政治改革だと言う。それではどのような政権を作ろうというのか。どの党と力を合わせてどのような政策をしようとしているのか、全く分からない」

最近の主要世論調査では、自民党は単独過半数はおろか、連立与党である公明党と合わせても過半数の議席を確保するのは容易ではないという見通しが出ている。今月1日に就任した石破氏の苦悩も深まっている。前日、石破氏は「政敵」だった安倍晋三元首相がよく使っていた「悪夢の民主党政権」という言葉まで持ち出した。野党を強く非難し、自民党支持層を結集させる狙いとみられる。首相遊説に先立って演説したある議員も、「野党が政権を取れば、日本共産党と手を組むかもしれない。2011年の東日本大震災の時、どれほどお粗末だったか忘れていないだろう」と強く非難した。

石破氏は自身の強みであり、安定を求める与党志向の有権者に通用する「安保論」で支持を訴えた。

「日本を取り巻く安全保障環境は戦後もっとも厳しい。ロシア、中国、北朝鮮、核兵器を持つ独裁国家に囲まれている。日本の独立と平和を守らなければならない」

最前列で30分以上、石破氏の登場を待ちながら演説を聞いた70代の女性は、「裏金問題があるというが、日本を守れるのは自民党しかない」と与党に投票すると話した。

50代の会社員の男性は、野党支持の意向を示した。男性は「物価がこれだけ上がったのに、与党はどうやって経済を立て直すのか、まともな公約を一つも出していない」とし、「選挙に必ず参加する」と話した。駅前で会った一人の若い男性は、どの党を支持するのかと記者が尋ねると、「政治には関心がない」と手を振って歩いて行った。

石破氏は前日、自民党に緊急通達を送り、「死に物狂いで駆け回る」と緊迫感をうかがわせた。465人を選ぶ総選挙の投開票は27日に行われる。


水戸=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com