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米「北朝鮮、戦場で標的になる」、ロシア「韓国、兵器提供時は厳しい対応」

米「北朝鮮、戦場で標的になる」、ロシア「韓国、兵器提供時は厳しい対応」

Posted October. 25, 2024 09:13,   

Updated October. 25, 2024 09:13

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北朝鮮軍のロシア派兵をめぐる国際社会の懸念が高まる中、米ホワイトハウスが23日(現地時間)、派兵事実を公式に確認した。また、北朝鮮軍が実際の戦闘に配置されれば、ウクライナ軍の「正当な標的になる」と警告した。ドイツとオーストリアは同日、自国駐在の北朝鮮外交官を呼び出し、北朝鮮の派兵を批判した。

一方、ロシアは、ウクライナに殺傷兵器の支援を検討している韓国を威嚇する動きを見せた。ロシアのインタファクス通信などによると、ロシア外務省のザハロワ報道官は23日、「韓国がウクライナを支援してはならない」とし、「安全保障を脅かす可能性のあるすべての措置に厳しく対応する」と明らかにした。ロシア下院は24日、北朝鮮とロシアの「包括的戦略的パートナーシップ条約」を批准し、北朝鮮との緊密化を公式化した。

一部では、北朝鮮軍のロシア派兵が韓半島を越えて国際情勢に相当な波紋をもたらすという観測も流れている。米外交メディアのフォーリン・ポリシー(FP)などは、韓半島に同様の状況が発生すれば、北朝鮮と軍事協力を結んだロシアが介入する可能性があると予想した。米紙ニューヨーク・タイムズも、北朝鮮が派兵の見返りにロシアから大陸間弾道ミサイル(ICBM)と原子力潜水艦の技術などの支援を受ける可能性が高まったと診断した。

● ホワイトハウス「北朝鮮、正当な標的になるだろう」

米ホワイトハウスのカービー広報補佐官(国家安全保障担当)は23日、記者会見で、「北朝鮮が今月初めから中旬に少なくとも3千人の兵士をロシア東部に移動させたと見ている」と明らかにした。そして、「彼らは北朝鮮の元山(ウォンサン)地域で船に乗ってロシアのウラジオストクに移動し、ロシア東部にある多数のロシア軍訓練施設に移動して訓練を受けている」と述べた。

特に、カービー氏は、「訓練を終えた北朝鮮軍がロシア西部に移動し、ウクライナ軍と交戦する可能性がある」とし、この時(ウクライナ軍の)「正当な標的になるだろう」と警告した。また、「ウクライナ軍はロシア軍に対して自身を守るように、北朝鮮軍に対して自身を守るだろう」と述べた。

ウクライナ軍は今年8月6日からロシア南西部のクルスク州スムイ一帯を占領している。2022年2月のウクライナ戦争勃発後、ウクライナの初のロシア本土占領だ。カービー氏の発言は、北朝鮮軍がこの地域に配置されてロシア軍を支援する場合、ウクライナ軍も北朝鮮軍を攻撃するという意味とみられる。

カービー氏は、北朝鮮が派兵を通じて得られる対価については、「現時点ではよく分からない」と答えた。しかし、「ロシアと北朝鮮の前例のないレベルの直接的な軍事協力を示している。欧州はもとより、インド太平洋の安全保障にも影響を与えるだろう」と繰り返し懸念した。

ドイツ外務省も同日、X(旧ツイッター)に、自国駐在の北朝鮮大使館の代理大使を呼び出したことを公開し、「北朝鮮がロシアの侵略戦争を兵力で支援するなら、重大な国際法違反だ」と指摘した。オーストリア外務省も、「ロシアに北朝鮮の兵器と兵力があるという報道に対して深い懸念を伝えるため、北朝鮮大使を呼び出した」と明らかにした。

● 「ウクライナ戦、南北の代理戦争への変貌を懸念」

韓国がウクライナへの支援を増やす場合、韓国と北朝鮮の代理戦争の様相を呈するという見方もある。FPは、韓国政府はこのような北朝鮮に対抗してウクライナに殺傷兵器の支援はもとより、ウクライナ軍が北朝鮮の捕虜を尋問する際に必要とする通訳の派遣まで検討していると伝えた。さらに、「韓国が、ウクライナに対する非殺傷の軍需物資の支援を兵器支援に転換する案を出したが、これは地球の反対側に戦争が拡大することだ」とし、「ウクライナのクルスクでの戦争を韓国の代理戦争に変えかねない」と分析した。

北朝鮮の派兵に伴い、北朝鮮に対するロシアの支援が強化されるとみられる。米紙ニューヨーク・タイムズは、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記はICBMと原子力潜水艦の技術をロシアから得ることができ、ウクライナに提供したミサイルの発射距離を段階的に許可している米政府に対して脅威と警告になると分析した。

米国の安全保障シンクタンク、スティムソン・センターの北朝鮮専門家であるレイチェル・リー上級研究員は、「北朝鮮がロシアに頼る理由が多くなるだろう」とし、韓半島に非常事態が発生すれば、ロシアの存在感が強まると予想した。

一方、北朝鮮とロシアの協力に対抗して米国の軍事行動を促す声も出ている。米下院情報委員長である共和党所属のマイク・ターナー議員は23日、声明で、「北朝鮮軍がウクライナ領土を侵攻すれば、米国は北朝鮮軍に対する直接的な軍事行動を真剣に検討しなければならない」と主張した。


趙은아 achim@donga.com · 崔智善 aurinko@donga.com · 申圭鎭 newjin@donga.com