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アリ、テム、シーインの襲撃で瀕死状態の縫製メッカ、昌信洞の縫製路地

アリ、テム、シーインの襲撃で瀕死状態の縫製メッカ、昌信洞の縫製路地

Posted October. 26, 2024 08:22,   

Updated October. 26, 2024 08:22

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「48年間、昌信洞(チャンシンドン)を守っていましたが、これほどまでに苦しいのは初めてです」

23日午後、ソウル鍾路区昌信洞(チョンノグ)。チャ・ギョンナムさん(65)は、空っぽの縫製工場の内部を虚しそうに見つめた。チャさんは40坪余りの工場を賃貸して運営してきたが、いまは職員どころか様々な縫製機器もなくなっていた。チャさんは「これ以上赤字に耐えられなくなり、今年2月に工場を売りに出したのだが、まだ売れていない。ジーンズ工場も運営しているけど、そこも心配だ」と泣きべそをかいた。

約60年間、ソウル鍾路区と中区(チュング)一帯を中心に営まれてきた韓国国内の縫製業が、瀕死の危機に直面している。1960年代の繊維産業の好況で縫製工場が集まった昌信洞一帯には、「ダダダダ」というミシンの音が絶えなかった。昌信洞の路地は、毎朝服の注文に訪れる東大門(トンデムン)市場の商人たちで活気に満ちていた。

しかし最近、アリエクスプレスやテム(Temu)などの中国電子商取引業者と中国の「インスタントファッション」企業のシーイン(SHEIN)を通じて安い服が国内市場にあふれ、縫製業界はそれこそ直撃を受けている。この一帯で婦人服工場を運営するパク・マンボンさん(55)は、「中国製の激安衣類を買おうとする人が増え、今年の売り上げは前年比50%近く減少した」とため息をついた。

この日の午後、昌信洞の縫製路地のあちこちには「40坪賃貸」の貼り紙と電気が消えた縫製事業所が溢れていた。通常、秋と冬の服を作る10月は業界の最盛期と知られているが、縫製路地ではこれ以上活力を目にすることはできなかった。

「第2のアンドレ・キム」や「ウ・ヨンミ」といった世界的デザイナーを輩出するファッション学校も最近、相次いで廃業している。この日、記者が訪れた昌信洞一帯のファッション学校5校は廃業し、ドアが堅く閉ざされていた。ビルの管理人は、「ファッション学校で学べば就職できなければならないのだが、できなくなったから今年2月に廃業して出て行った」と話した。同徳(トンドク)女子大学ファッションデザイン学科のチョン・ジェウ教授は、「国内の縫製業が死ねば、関連の産業も共倒れするしかない」とし、「技術力と単価共に中国がリードしており、業界を復活させる対策が急がれる」と話した。


ソン・ジュンヨン記者 hand@donga.com