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与党支持層でも「肯定が48%、否定が40%」に分かれた尹大統領の支持率

与党支持層でも「肯定が48%、否定が40%」に分かれた尹大統領の支持率

Posted October. 26, 2024 08:23,   

Updated October. 26, 2024 08:23

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韓国ギャラップが昨日発表した世論調査の結果によると、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の職務遂行に対する肯定的評価は、先週より2%ポイント下落した20%だった。9月第2週の調査で、政府発足以来最低値(20%)を記録後、小幅に上昇したが、今回再び最低値を記録したのだ。不正評価も先週より1%ポイント上がった70%で、9月第2週と同じ最高値だった。与党「国民の力」の支持層では、肯定と否定の評価がそれぞれ48%と40%だった。先週56%だった与党支持層の肯定的評価が大幅に減り、今週は半分にも及ばなかったのだ。

尹大統領の支持率悪化の根底には、金建希(キム・ゴンヒ)夫人をめぐる様々な疑惑と議論がある。回答者らは、不正評価の理由として「金夫人問題」(15%)を最も多く挙げ、続いて「経済・民生・物価」(14%)、「疎通不十分」(12%)、「全般的誤り」、「独断的・一方的」(それぞれ6%)の順だった。疎通不十分や独断的・一方的な仕事処理を指摘した回答にも、金夫人問題に対する否定的認識が敷かれているだろう。

大統領の国政支持度は、政府の国政推進エンジンを示す指標に他ならない。20%台の支持率は、すでに国政運営が容易ではない危険段階という評価が多い。その線まで崩れ、10%台に落ち込むと、事実上「心理的弾劾」の状態になるという。支持率が20%台になっても公務員が言うことを聞かなくなり、与党まで大統領の顔色をうかがわなくなるという話が尋常ではないのが、最近の政・官界の風景だろう。

事実、金夫人の問題がすべての国政のエンジンを枯渇させるブラックホールになって久しい。それでも尹大統領は、「石を投げられても当たって行く」として屈する気配がない。むしろ、金夫人問題の片づけを求める与党代表と一騎打ちでもするという姿勢で、政権党の内紛を煽っている格好だ。野党との協力が切実な「ねじれ国会」の現実さえ気にしないところに、与党までが分裂して一部が背を向けるなら、果たして国政はどのように導いていくのか心配でならない。

尹大統領が金夫人問題に背を向けている間、その恥ずかしさはそのまま国民のものになっている。ただでさえ、医政対立の長期化や遅々として進まない3大改革による疲労感がピークに達している状況で、金夫人をめぐって出てくるあらゆる低級な話に国民はうんざりしている。国のためにも、大統領夫妻のためにも、手遅れになる前に決断しなければならない。国民の忍耐が尽きている。