北朝鮮は28日、「共和国(北朝鮮)に対する主権侵害行為が再発した場合には、挑発の原点は我々の過酷な攻勢的行動によって永遠に消えるだろう」と明らかにした。平壌(ピョンヤン)に先月墜落した無人機を飛ばした原点が西海(ソへ・黄海)の白翎島(ペクリョンド)だと主張し、韓国に対する局地挑発を警告したのだ。北朝鮮が「原点攻撃」に言及したのは2014年以来。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は、「ソウルで無人機がビラを散布すれば、ソウルの野良犬の群れがどのように吠え立てるだろうか」と無人機挑発の可能性も示唆した。
北朝鮮国防省報道官は同日、「墜落した無人機の飛行操縦モジュールを分解し、『飛行計画』『飛行履歴資料』などを分析した。8日23時25分30秒に白翎島を離陸した無人機が翌日午前、平壌の国防省庁舎上空などに『政治扇動の汚物』を散布した」と主張した。
韓国軍は、北朝鮮の主張に対して「反論する価値もない」とし、「北朝鮮の無人機が侵入すれば相応の措置を取る」と警告した。韓国軍内部では、今回の無人機事態が北朝鮮の自作自演である可能性に重きを置いている。
韓国軍は、北朝鮮が無人機の侵入を口実に、西海上の北方限界線(NLL)に隣接する白翎島など北西島嶼を狙った挑発を警告したと見ている。韓国軍関係者は、「10年の延坪島(ヨンピョンド)砲撃の時のように、白翎島を狙った大規模な奇襲砲撃がいつでもできるという警告」と述べた。
申晋宇 niceshin@donga.com