起亜(キア)自動車は29日(現地時間)、サウジアラビアのジッダで開かれた「2024ジッダ国際モーターショー」の報道発表会で、ブランド初の正統ピックアップ「ザ・キア・タスマン」(写真)を公開した。タスマンは、起亜自動車が独自開発して発売する最初のピックアップトラックで、韓国では来年上半期(1~6月)に発売される予定だ。その後、オーストラリアや中東、アフリカ、中南米などの海外市場へと販売地域を広げていくというのが起亜自動車の方針だ。
同日、初めてタスマンを公開した起亜自動車は、「大きな車体に、強さを浮き彫りにした『正統ピックアップ』コンセプトでデザインされた」と説明した。全長(車両の長さ)5410ミリに、全高(車両の高さ)が最大1920ミリに達するタスマンの大きさは、国産ピックアップトラックの中では最上位に属する。韓国国内ピックアップトラック市場の看板モデルであるKGモビリティの「レクストン・スポーツ」だけでも、全長と全高はそれぞれ5095ミリと1870ミリで、タスマンより小さい。
起亜自動車は、タスマンを通じて、不毛の地に近い国内ピックアップトラック市場の成長を牽引する計画だ。起亜自動車は、タスマンが低迷に陥っている国内ピックアップトラック市場に成長エンジンを与える一方、オーストラリアや中東、アフリカなどのピックアップトラック新興市場へと販売地域を広げていく方針だ。
金在亨 monami@donga.com