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慢性腎不全の闘病中の60代、3人に新しい人生を与えて天国へ

慢性腎不全の闘病中の60代、3人に新しい人生を与えて天国へ

Posted October. 30, 2024 08:42,   

Updated October. 30, 2024 08:42

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慢性腎不全を患っていた60代の女性が、患者3人に臓器を寄贈して亡くなった。

韓国臓器組織寄贈院は29日、キム・ジョンジャさん(65)が先月12日、翰林(ハンリム)大学東灘聖心(トンタン・ソンシム)病院で肝臓と左右の肺を寄贈して息を引き取ったと発表した。キムさんは今年8月30日、腎臓透析を受けるために病院で待機している途中、突然頭痛を訴えて救急室に運ばれたが、脳死状態に陥った。

家族は余裕がなかったにもかかわらず、生前にキムさんが「臓器を寄贈したい」として寄贈希望登録をしたことを思い出し、臓器提供を決めた。キムさんが昨年12月、慢性腎不全を診断された後、毎週3回ずつ透析を受けながら苦しい生活を送ったため、また誰か一人でも健康に暮らしてほしいという気持ちで寄贈を決心したという。キムさんの娘ヤン・インヘさんは「母親の大切な生命を分かち合うことで恩恵者の方が人生の機会を得ることになったので、元気に過ごしてほしい」と伝えた。

キムさんは普段、明るくて愉快な性格お持ち主で、助けを必要とする人にはいつも先に近付いたという。

夫のヤン・ジェドンさんは「妻がこれまでいろいろと苦労をしたので、あの世ではゆっくり休んでほしい」と話した。イ・サムヨル韓国臓器組織寄贈院長は「透析という厳しい過程を経て、人生の最期まで他人の生命を生かした寄贈者と遺族に感謝の気持ちを伝える」と話した。


キム・ソヨン記者 ksy@donga.com