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3歳の娘を残して韓国戦争で戦死、73年ぶりに帰国

3歳の娘を残して韓国戦争で戦死、73年ぶりに帰国

Posted October. 31, 2024 08:46,   

Updated October. 31, 2024 08:46

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3歳の一人娘を残して韓国戦争で戦死したソン・ヨンファン一等兵の遺骨が73年ぶりに家族のもとに戻った。

30日、国防部「遺骸発掘鑑識団」によると、ソン氏の遺骨は2013年9月、江原道東海市望祥洞(カンウォンド・トンヘシ・マンサンドン)付近で発掘されたが、当時のDNA分析技術では身元を確認できなかった。その後、精度が高まった先端分析技術で故人の一人娘であるソン・ジェスクさん(76)が提供したDNAサンプルと比較分析した結果、今年10月、遺骨発掘から11年経って家族関係を確認することができたという。これにより、00年4月に遺骨発掘が始まって以来、身元が確認された国軍戦没者は計238人となった。

故人は韓国戦争が勃発すると、妻と3歳の一人娘を残して1950年12月、第2訓練所に志願入隊した。その後、陸軍第9師団第29連隊に所属し、慶尚北道奉化(キョンサンプクト・ボンファ)と江原道平昌(ピョンチャン)などで様々な戦闘に参加した。旌善(チョンソン)戦闘で銃創を負い、第1移動外科病院で治療を受けたが、51年3月、息を引き取った。26歳だった。

旌善戦闘は、第9師団が51年2月16~24日、江原道寧越(ヨンウォル)と忠清北道堤川(チュンチョンプクト・ゼチョン)に進出しようとした北朝鮮軍第2・3軍団の南下を阻止するための防衛戦闘だった。政府はソン氏の功績を称え、54年に花郎武功勲章を授与した。

遺骸発掘鑑識団は30日、京畿道安養市(キョンギド・アンヤンシ)の自宅でソン氏の遺骨を家族に伝える「護国英雄帰還」式を行った。一人娘のソン・ジェスクさんは、「韓国戦争で父が戦死した後、母との婚姻届が提出されていなかったため、伯父のもとに戸籍を置き、生きてきた」とし、「父を見つけることができ、言葉にできないほどうれしい」と話した。


尹相虎 ysh1005@donga.com