韓国の半導体企業は、「週52時間労働制」などの規制に縛られて押し進められないという指摘が大きくなっている。1日(現地時間)、米証券市場の超優良企業30社のみ集めたダウ指数からインテルが除外され、NVIDIAが含まれるなど、人工知能(AI)を前面に押し出したNVIDIAの激しい疾走が確認されたからだ。NVIDIAの成功背景には、「高強度の業務と破格の補償」という労働文化があるからだ。
3日、半導体業界によると、シリコンバレーでNVIDIAは「圧力鍋(pressure-cooker)」に例えられる。集中的に働いて結果を作り出すという意味だ。自らを「NVIDIAn」と呼ぶ3万人の職員は、随時超過勤務をしている。それでも昨年の離職率は2.7%に過ぎない。半導体業界の平均離職率の17.7%よりはるかに低い。
週52時間労働制に縛られた国内産業界とは相反する姿だ。韓国産業技術企画評価院の調査によると、次世代半導体分野で韓国の技術水準は、最高技術国である米国(100)に比べて、2019年の92.9から昨年は86.0へと下落し続けている。半導体業界の関係者は、「韓国の研究員たちは、討論の末にアイディアが浮び上がれば退社しなければならない状況だ」と吐露した。韓国にも高所得専門職に対しては、主要国の労働規制例外規定(white-collar exemption)を導入すべきだという要求が高まっている。
郭道英 now@donga.com