米国はもとより世界情勢に大きな影響を与える「2024年米大統領選挙」が5日(現地時間)に幕を開ける。
民主党のハリス副大統領が当選すれば、米国史上初の女性大統領であり、アジア系黒人大統領となる。一方、共和党のトランプ前大統領が勝利すれば、「米国第一主義」の復活が公式化される。
3日現在、約7800万人が期日前投票を行い、当日投票を合わせて計1億6千万人が投票権を行使すると予想される。2020年に続き、過去最高の投票率を記録する可能性が高まっている。
投票は、米東部時間5日午前0時(韓国時間5日午後2時)、人口13人のニューハンプシャー州北部の村ディックスビルノッチで始まり、6日午前1時、アラスカ州で投票箱が閉まるまで行われる。投票が締め切られる5日午後6時、インディアナ州とケンタッキー州を皮切りに開票が始まる。
米大統領選挙は総得票数ではなく、州ごとに勝者が確保した選挙人が全体(538人)の過半数(270人)を超えれば当選が確定する。選挙人93人がかかった「7大激戦州」(ペンシルベニア、ジョージア、ノースカロライナ、ミシガン、アリゾナ、ウィスコンシン、ネバダ)が勝敗を左右するため、激戦州で支持率格差が大きい場合、早ければ6日未明(韓国時間6日午後)に勝者が決まる可能性がある。
ただし、すべての激戦州で終盤まで超接戦が続き、勝負の輪郭が明らかになるまで数日かかるという観測も流れている。2020年の大統領選挙では、米主要メディアが勝者を発表するのに4日かかった。前回の大統領選挙のように結果を受け入れず、支持者が衝突する事態が起きるという懸念も少なくない。
トランプ氏は3日、ペンシルバニアとノースカロライナ、ジョージアの3つの激戦州を回り、「腐敗した米国を正す」と訴えた。ハリス氏は同日、ミシガン州での集会で「勝利の勢いは私たちにある」と勝利を確信した。
ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com