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モルドバ大統領選、「親欧米」候補が「親ロシア」を破る

モルドバ大統領選、「親欧米」候補が「親ロシア」を破る

Posted November. 05, 2024 08:54,   

Updated November. 05, 2024 08:54

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「2030年までにモルドバを欧州連合(EU)に加盟させる」

欧米とロシアの代理戦争と注目された東欧モルドバの大統領選挙の決選投票で、親欧米派のサンドゥ大統領(52・写真)が再選に成功した。ただ、最近の経済難で政権与党の行動連帯党(PAS)の支持率が低下し、来年の総選挙で過半数の議席を確保するのは難しいという見方もある。ロシアの選挙介入の疑惑も提起された。

3日、中央選挙管理委員会によると、開票が99.7%進んだ中、サンドゥ氏は55.3%を得票した。元検事総長で親ロシアのアレクサンドル・ストイアノグロ社会党候補を抑えて再選を確定した。サドゥー氏は勝利演説で、「自由、真実、正義が勝利した。歴史に残る民主主義の教訓」と叫んだ。

サンドゥ氏は、世界銀行(WB)などで勤務した経済学者で、2020年12月の政権発足後、EU加盟、脱ロシア政策などを推進した。だが、22年2月のロシアのウクライナ侵攻後、高物価などで少なからぬ批判を受けている。今回の大統領選でも、当初、先月20日の投票で勝利が予想されたが、過半数を得られず、ストイアノグロ候補と決選投票を行うことになった。

サンドゥ氏は、大統領選挙でロシアの選挙介入があったと主張している。親ロシア派が少なくとも30万人の有権者に金品をばらまき、サンドゥ氏を支持しないよう懐柔したと指摘する。同日も「違法な票買収、犯罪組織の選挙妨害などで、欧州選挙史上前例のない攻撃を受けた」と主張した。

モルドバと同様に旧ソ連構成国のジョージア(グルジア)も、ロシアの選挙介入説で揺れている。先月26日の総選挙で、当初世論調査で劣勢だった親ロシアの与党「ジョージアの夢」が単独過半数を達成すると、野党がロシアの介入疑惑を提起した。モルドバ当局は、ベラルーシ、アゼルバイジャンなど旧ソ連構成国に居住する国民の大統領選海外投票でもロシア当局が介入した可能性を提起している。


キム・ボラ記者 purple@donga.com