大豆を発酵させてチェンジャン(韓国味噌)とカンジャン(醤油)を漬けて食べる韓国の「ジャン作り文化」が、ユネスコの人類無形文化遺産に登録されるとみられる。来月に登録が最終的に確定すれば、ジャン作りは韓国の23番目の人類無形文化遺産になる。
5日、国家遺産庁によると、ユネスコ無形遺産委員会傘下の評価機構は、韓国の「ジャン作り文化」に対して登録を勧告した。評価機構の登録勧告が最終段階で覆されたことはほとんどない。評価機構は、「テンジャンやカンジャン、コチュジャンのような発酵食品は、韓国食生活の根幹を成す食品だ」とし、「家ごとに異なるジャン類は、各家庭の歴史と伝統を含んでいる」と明らかにした。最終登録は来月2~7日(現地時間)、パラグアイのアスンシオンで開かれる第19回無形遺産委員会で決定される。
韓民族のジャン作りの始まりは三国時代にまで遡る。『三国史記』には、新羅神文(シンムン)王(在位681~692年)の時、王妃を迎える際に送る幣帛(ペベク=新たに結婚した夫婦が、夫の家族に挨拶し迎え入れられるための儀式)品目に「ジャン」と「シ」(醤の一種)が含まれていたという記録がある。朝鮮時代は、王室で醤を保管する倉庫であるジャンゴ(醬庫)を管理する尚宮(高級女官、ジャンゴママ)を別に置くほど、ジャンを重視した。
韓国のジャン作りは、大豆の栽培や味噌玉作り、ジャン作りと切り分け、熟成、発酵の過程を網羅している。みそ玉麹を浮かべた後、テンジャンとカンジャンを作り、1年前に使った残りの種醤油に新しい醤を加える韓国の伝統方法は、中国や日本と区別される。
韓国は、「宗廟(チョンミョ)祭礼及び宗廟祭礼楽」(2001年)をはじめ、2022年に登録された「韓国の仮面踊り」まで、計22件の人類無形文化遺産を保有している。北朝鮮の「朝鮮装束風習」も、今回の評価機構審査で登録勧告判定を受けた。北朝鮮は「アリラン」(2014年)など、計4件の人類無形文化遺産を保有している。
サ・ジウォン記者 4g1@donga.com