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現代自動車の輸出を止めた変速機系列会社の無理なスト

現代自動車の輸出を止めた変速機系列会社の無理なスト

Posted November. 07, 2024 09:42,   

Updated November. 07, 2024 09:42

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現代(ヒョンデ)自動車グループの系列会社である現代トランシスの労働組合のストが長期化し、韓国の自動車輸出戦線に赤信号が灯っている。コア部品である自動変速機の納入が途絶え、現代自動車・起亜(キア)自動車の一部の生産ラインが止まったためだ。

現代トランシス労組は先月8日、忠清南道瑞山(チュンチョンナムド・ソサン)の地谷(チゴク)工場で始まったストライキを今まで続けている。1日約1万5000台ずつを納入していた変速機の生産が1ヵ月近く中断され、現代自動車蔚山(ウルサン)第1工場は今月5日から、一部の生産ラインを停止し、起亜自動車光州(クァンジュ)工場でも生産に支障が生じている。生産減少台数が1日数千台にもなるという。

特に生産が中断された現代自動車の「コナ」は、1~9月の自動車輸出で3位を占めた人気モデルだ。先月10月基準で史上最高値を更新し、韓国経済の支えの役割を果たしている自動車の輸出が、ストライキという突発変数に遭い、衝撃を避けられなくなっている。

今回のストの争点は成果給だ。組合は売上額の2%、計2400億ウォンの成果給を要求しているが、昨年の会社営業利益の2倍の水準だ。一般的に企業が前年度の利益の一部を成果給として支給するという点で、過度な要求に違いない。さらに、同社は主力製品を内燃機関向け変速機から電気自動車向け変速機に転換するために、膨大な投資が必要な状況だ。

グローバル2位で、現代自動車・起亜自動車より1ランク上のフォルクスワーゲングループは最近、業績悪化や高い人件費のためドイツ内工場を閉鎖し、数万人の人員削減に踏み切っている。このように自動車産業のパラダイムが急変する時期に、目の前の利益だけを得ようとするストライキは、小をむさぼって大を失う結果につながらざるを得ない。