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「税金減免」の地方共有オフィス、租税回避場所として悪用

「税金減免」の地方共有オフィス、租税回避場所として悪用

Posted November. 08, 2024 09:02,   

Updated November. 08, 2024 09:02

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ソウルで活動するユーチューバーA氏は、京畿龍仁市(キョンギド・ヨンインシ)の共有オフィスに「ダミー事務所」を設けた。地方で起業した青年は、5年間所得税を払わなくてもいいということを知ったからだ。このようなやり方で、彼が減免された税金は数十億ウォンに達した。A氏の事業者登録を職権廃止した国税庁は、減免税金も追徴する計画だ。

7日、国税庁によれば、昨年法人2900ヶ所、個人649人がこのような控除・減免制度を悪用し不当に税金恩恵を受けたことが分かった。国税庁が、彼らから追徴した税金は計1749億ウォンだった。2021年と2022年にはそれぞれ544億ウォンと712億ウォンを追徴したが、昨年から租税回避の行為が急増し追徴額も増えた。

特に、一部のユーチューバーや通信販売業者が、地方に虚偽で事業者登録をする事例が多数摘発された。首都圏過密抑制圏域以外の地域に会社を設立すれば、5年間所得税100%を減免する制度(創業中小企業の税額減免)を悪用したのだ。

実際、A氏が入居した共有オフィスには、400坪台の建物に1400余りの事業者が入居していた。1事業者当たり0.3坪を使ったもので、国税庁が訪問してみると、がらんとした部屋一つに177の事業者が登録されており、放置された郵便物が積まれているなど、住所洗浄の情況が明確だった。松島(ソンド)でも、400坪台の共有オフィスに1300社余りの事業者が入居した事例があった。国税庁は、「国内版租税回避場所」に転落した地方共有オフィスに対して「税源管理TF」を設け、入居事業者の実事業有無を検証している。不法ブローカーに研究ノートの作成を依頼し、虚偽で研究開発(R&D)の税額控除を受ける事例もあった。病院や塾、ビアホール、タクシー業者などがこのような方法で不当に税金の恩恵を受けた。雇用を増やしていないのに、偽の労働契約書を出して雇用増大税額の控除を申請したケースも増えている。


世宗市=ソン・ヘミ記者 1am@donga.com