米大統領選でトランプ氏が勝利した後、海外の有名政治家たちがソーシャルメディアにトランプ氏を非難した発言を消したり、過去とは異なる友好的なメッセージを投稿したりするなど、素早く態度を変えていることが分かった。
英国のラミー外相は6日(現地時間)、トランプ氏の勝利が予想されると、X(旧ツイッター)に祝いの言葉を投稿し、「今後数年間、あなた、J・D・バンス上院議員(副大統領当選者)と共に働くことを期待する」と投稿した。英国のあるタブロイド紙は翌日、ラミー氏の過去と現在の発言を比較し、「これは少しぎこちない」というタイトルをつけた。ラミー氏は2019年、トランプ氏を「欺瞞的で、不正直で、外国人嫌悪的、自己嫌悪的な人物」と称していた。
英国のスターマー首相も、トランプ氏が勝利宣言した直後、「歴史的な選挙勝利を祝福する」と声明を出し、「英米の特別な関係は何年も繁栄するだろう」と述べて注目された。わずか数週間前、スターマー氏が率いる英労働党関係者は、ハリス副大統領を支援して大統領選に介入したとして、トランプ氏の陣営から訴えられた。
フランスのマクロン大統領も、トランプ氏が大統領選に勝利した直後、すぐに電話をかける機敏さを見せた。マクロン氏は、「米国第一」政策を非難し、トランプ氏はフランスなど北大西洋条約機構(NATO)加盟国の国防費増額を迫るなど、これまで激しく対立してきた。
オーストラリア首相を務めたケビン・ラッド駐米オーストラリア大使は、過去にトランプ氏を批判したソーシャルメディアの投稿を削除した。ラッド氏は20年、トランプ氏を「史上最も破壊的な大統領」、「西側に対する反逆者」と呼んだ。
趙은아 achim@donga.com