今年の大学修学能力試験(修能)の受験生は昨年より小幅増加したが、監督官の数は10%近く減り、負担が重くなるだろうという懸念が出ている。
10日、国会教育委員会所属の最大野党「共に民主党」の白承婀(ペク・スンア)議員室が教育部から受け取った資料によると、今年の修能監督官数は昨年(7万7133人)より7693人減の6万9440人だ。一方、今年の修能受験生は52万2670人で、昨年より3.6%増加した。教育部は、新型コロナのために減らした1教室当たりの受験人数の基準を24人から28人に増やし、監督官の数が減ったと説明した。
監督官はほとんど立って勤務し、休みの時間も十分でないなど、業務強度が高い方だ。中高校の教師が引き受けているが、志願する教師が少なく、勤務年数が低い順に選抜されたりもする。中学校教師労組のソン・ミンジン政策室長は、「不動の姿勢であまりにも長く立っていなければならず、休む時間も不足してトイレに行く時間もない。前日に予備招集にも行かなければならず、事実上2日間勤務する」と話した。
一度のミスで、巨額の訴訟が起こされる可能性もある。白議員室が教育部から受け取ったこの5年間(2019~2024年)の修能監督官に対する国家相手の訴訟現状の資料によると、監督官のミスに対して5件の民事訴訟が提起された。いずれもベル鳴らしの事故であり、3件は国と監督官が受験生側にそれぞれ最大700万ウォンずつを支給した。
ヨ・グンホ記者 yeoroot@donga.com