中国人観光客が国家情報院(国情院)の建物をドローンで撮影し、警察に捕まった。
ソウル瑞草(ソチョ)警察署は10日、中国国籍の男のA氏を航空安全法違反の容疑で9日に逮捕し、捜査していると明らかにした。容疑者は許可なしにドローンを飛ばし、国情院の建物の一部を撮影した容疑がもたれている。
警察は、容疑者が9日午後3時頃、ソウル瑞草区内谷洞(ネゴクドン)にある史跡第194号の献仁陵(ホンインルン)をドローンで撮影していたところ、近くの国情院の建物まで一緒に撮ったものと見ている。容疑者がドローンを飛ばした地域は、軍部隊などの保安施設があり、ドローンの飛行が禁止されたところだ。現行の航空安全法第129条などによると、飛行場半径9.3キロ以内のところ、休戦ラインの付近、ソウル都心上空の一部などは、航空安全および国防保安上の理由でドローン飛行が禁止されている。容疑者は、許可を得ずにドローンを飛ばしたという。通報を受けて出動した警察は、容疑者を現行犯として逮捕した。ただ、現在まで容疑者に対して、北朝鮮スパイ容疑点はないという。警察の関係者は、「犯行動機など具体的な内容は、捜査を通じて確認する予定だ」と話した。
これに先立って、釜山(プサン)では今年6月に入港した米国空母を2回にわたってドローンで不法撮影していた中国人留学生3人が警察に捕まったりもした。当時、彼らはパトロールしていた軍人に捕まったが、「好奇心で大型航空母艦を撮影した」と供述したと伝えられた。
イ・スヨン記者 lotus@donga.com