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尹 意地なのか、参謀無能なのか··· 疑問だけを残した記者会見

尹 意地なのか、参謀無能なのか··· 疑問だけを残した記者会見

Posted November. 14, 2024 08:59,   

Updated November. 14, 2024 09:40

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「記者会見の目的が、釈明なのか、謝罪なのか、とにかく任期の半分を満たすということなのかわからない」

ソウルにある大学の教授は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の7日の国民向け談話と記者会見について、「謝罪もし、感謝もし、これはどういうことなのか」とこのように話した。尹大統領は謝罪の背景と理由を尋ねる記者会見の最初の質問に、「任期2年半を振り返り、国民に感謝の言葉と謝罪の言葉を述べなければならないという考え」とし、「国政の最高責任者が国民に謝罪するのは恥ずかしいことではなく、国民を尊重し、尊敬することだ」と述べた。10%台の国政支持率の最大の原因として挙げられる妻の金建希(キム・ゴンヒ)氏の問題には一切言及しなかった。

最初の一歩からつまづき、謝罪に関する質問は記者会見の間、降り注いだ。尹大統領は、「大統領が何について謝罪をしたのか(国民が)困惑しているようだ」という質問に対しては、「記者会見をする場でそのファクトを持って議論することはできない」とし、「具体的に(話せば)その部分について謝罪する」と答えた。証拠を出せという意味に聞こえた。

尹大統領とミョン・テギュン氏との通話録音ファイルについては、尹大統領は2022年5月9日、就任前日にミョン氏から祝福の電話を受けたことがあると説明したが、参謀たちがこれを除いた立場文を出したという。「偽の釈明」問題は参謀たちのミスだったという話に聞こえた。それでいて尹大統領は、「ミョン氏と関連して不適切なことをしたこともなく、また隠すこともない」と述べた。

「金建希ライン」については、「非常に否定的に聞こえる」とし、人事措置の有無については発言を避けた。特別検察官(特検)の捜査チーム長も務めた尹大統領は、特検制度が「三権分立体制に違反する」とし、「金建希特検」は「人権侵害」とも述べた。

2時間以上にわたって行われた26件の質疑応答のうち12件が金氏に関する質問または謝罪に関する質問だった。大統領室は当初、無制限の質問や討論を予告したが、質問は26件にとどまった。しかし、140分以上現場にいた記者も、それを見た国民も、後味がすっきりしないのは同じだった。ミョン氏が周囲に言った、国政介入が疑われる箇所は事実なのか、そうでないのか、尹大統領の「金映宣(キム・ヨンソン)を(党の公認候補に)やってくれと言ったが、意見が多い、党で」という発言はどうして出たのか....。疑問は解消されず、サイダーを飲んだ(ようなすっきりした)感じはおろか、サツマイモを飲み込んだような(胸の詰まりを感じた)会見だった。

尹大統領が国民向け談話で最初から明確に金氏問題とミョン氏との通話録音ファイル問題について謝罪すると明らかにしていたらどうだっただろうか。会見の日程が急遽決まったとはいえ、尹大統領は談話文を事前に読み、予行演習も行ったという。この過程で参謀たちが具体的で明確な謝罪と説明をするように修正していれば、不満は減っただろうし、国民が聞きたかった話がもっと多く出てきたかもしれない。内容がなく、形式的な謝罪にとどまったという声もなかっただろう。

尹大統領が明らかにしたように、国民への謝罪が「恥ずべきことではなく、国民を尊重し、尊敬すること」であるならば、なぜ謝罪が無理やりやらされたような「強引な春香式」でしなければならなかったのか、大統領の意地なのか、参謀たちの無能なのか、疑問しか残らない会見だった。