「バレーボール女帝」金軟景(キム・ヨンギョン、36、写真)が興国(フングク)生命の第1ラウンド全勝(6勝)を牽引し、2024~2025シーズンプロバレーボールVリーグ第1ラウンドの最優秀選手(MVP)に選ばれた。記者団の投票で31票のうち22票を獲得した。アウトサイドヒッターの金軟景にとっては月間MVP受賞(3回)を含め通算12度目のラウンドMVP受賞となる。
金軟景の活躍に支えられ、興国生命は12日に終わった第1ラウンドで、6戦全勝で勝ち点を17とし、首位をマークしている。シーズン開幕前に「最有力優勝候補」に挙げられていた現代(ヒョンデ)建設(勝ち点14)を2位で引き離した。
今季、金軟景の活躍は攻撃と守備を問わない。金軟景は第1ラウンドの攻撃総合(成功率45.68%)、オープン(42.71%)、クイックオープン(51.35%)で首位をマークしている。30代半ばが過ぎた年齢でも、キャリア通算攻撃成功率(45.05%)を上回る数値を記録している。得点でも韓国人選手では最も多い118点(全体8位)を記録している。レシーブ効率も42.86%で2位にランクされている。GSカルテックスのハン・スジン(44.55%)を除いた各チームの守備専門選手のリベロよりも優れたレシーブ能力を見せている。攻守ともにリーグ最高水準の活躍を見せているわけだ。
2020~2021シーズンに国内復帰した後、チャンピオン決定戦だけで3度も挫折した金軟景が、今シーズンに優勝という宿願を果たすことができるのかにも注目が集まる。興国生命は金軟景が中国リーグに移籍した2021~2022シーズンを除いて直近の4シーズンのうち3度チャンピオン決定戦に進出したが、いずれも準優勝に終わった。昨シーズンを終えた後、引退に苦心した金軟景は、優勝への渇望で選手生活の延長を選択した。
今シーズン、興国生命のユニホームを着たトゥトク(25・トルコ)はブロッキング1位(セット当たり1本)、得点4位(130点)でチームの連勝行進に力を入れている。シーズン開幕前のトレードで興国生命に入団したベテランセッターのイ・ゴウン(29)、リベロのシン・ヨンギョン(30)もチームの隙間を埋めている。
男子では首位現代キャピタルの主砲、ホ・スボン、26)が第1ラウンドMVPに選ばれた。
姜泓求 windup@donga.com