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法宝宗刹「海印寺」が159年ぶりに「八万大蔵経」を印刷する

法宝宗刹「海印寺」が159年ぶりに「八万大蔵経」を印刷する

Posted November. 14, 2024 09:17,   

Updated November. 14, 2024 09:17

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大韓仏教曹渓宗(チョゲジョン)第12教区の本寺である法宝宗刹「海印寺」(住職・ヘイル僧侶)が150年余りぶりに「陜川海印寺大蔵経板(八万大蔵経)」の直接「印経」に乗り出した。印経とは印刷経の略語で、経板に墨をつけて韓紙に印刷する伝統方式の印刷技術。

海印寺八万大蔵経研究院(研究院長=経岩僧侶)によると、八万大蔵経は高麗(コリョ)高宗(コジョン)王24~35年(1237~1248年)に刊行された後、数回にわたって印経が行われ、全国の寺院などに奉安された。しかし、多くの印経にもかかわらず、現在は「1383年本」(高麗・武王9年本経は日本京都の大谷大学所蔵)、「1458年本」(朝鮮世祖)、「1865年本」(海人寺本経)、「1899年本」、「1915年本」、「1968年本」の6種だけが残っている。このうち、国家や王室の後援なしに海印寺が直接印経したのは159年前の高宗2年に海溟壯雄僧侶の主導で刊行された「1865年本」だけだ。それさえも6種全てが、経典の一部がなくなっていたり、経典の中で巻または章が欠落するなど完全な形で残っているものがない状態だ。

印経が重要なのは、経板の状態を確認する最も客観的で確実な方法だからだ。しかし、八万大蔵経の印経は費用や人材、技術などで莫大な労力を必要とする寺院の大仕事だ。研究院は「八万大蔵経の印経は現代の一般紙ではなく特殊製作した韓紙を使うのだが、韓紙の値段だけで20億ウォン以上かかるお寺の大事業だ」とし、「このために高麗や朝鮮時代に印経を行う際も大量に作ることが難しく、王室が後援した『世祖本』も50質が全てだった」と話した。

印経に必要な印刷術を教え、馬鬣など印経道具を作って使用できる人材を養成することも決して軽くない。馬鬣は朝鮮時代に使用した馬のたてがみで作った印刷用の刷毛のことで、墨を塗った経板に紙を乗せて墨が着くようにこする道具のこと。研究院は「経板の印経作業はほとんどを僧侶たちが引き受けたが、現代に入って新しい印刷術が導入され、伝統方式の印経技術が多く消えている状態だ」と言い、「150年余りぶりの海印寺直接印経のために寺内に印経学校を設立し専門人材を育成している」と話した。海印寺は「八万大蔵経の製作と印経は、歴史的に国と国民のために行われてきた」とし、「国内外的に厳しい時期を迎えている今、八万大蔵経の印経を通じて国家と国民の安寧を祈る」と述べた。


李鎭求 sys1201@donga.com