Go to contents

史上初の「医学部増員」、大学入試で浪人生が21年ぶりに最多

史上初の「医学部増員」、大学入試で浪人生が21年ぶりに最多

Posted November. 15, 2024 09:24,   

Updated November. 15, 2024 09:24

한국어

今年、医学部の増員規模をめぐる混乱が長期化している中、14日の修能を皮切りに、2025学年度の本格的な入試の幕が上がった。今年の修学能力試験(修能)には、昨年より約2万人増えた52万人が志願し、このうち浪人生は16万1700人余りで、21年ぶりに最多記録を立てた。医学部の定員がソウル大学の理工系定員と同規模の1552人が増員されたうえ、来年からは医学部の定員がまた変わり、医学部の門が今年一時開かれては閉まる恐れがあるという懸念が浪人を煽ったものと見られる。

昨年の修能を5ヵ月後に控えて出てきた「キラー問題」の排除方針で一大混乱を体験したのに続き、今年は突然の医学部増員で、昨年よりさらに不確実性の中で入試が行われている。高等教育法上、事前予告制によって大学入試選考の大枠は4年前、大学別選考計画は1年10ヵ月前に公開しなければならない。しかし、今年2月、医学部の定員を2000人増やすという発表が出ており、5月末になってようやく大学別の増員規模が確定した。政府は、「10年後の医師不足」というやむを得ない事由があり、法的には問題がないと言うが、入試の安定性が2年連続で揺れたのは、入試政策の失敗と言わざるを得ない。

問題は、入試選考が進むほど受験生が経験する混乱はさらに大きくなる恐れがあるということだ。医政間対立の出口を探すために発足した与野党医政協議体の初会議で、医師団体は医学部生の集団休学による教育過負荷を防ぐため、今年の随時と定時の追加募集人数を大幅に減らすことを提案したという。この案どおりなら、医学部の定員が増員以前よりむしろ減る可能性もあるというから、医学部への進学が容易になると予想していた受験生たちとしては、とんでもないニュースだ。修能日になるまで、医学部定員の再調整の可能性が提起されること自体が、医学部志望生はもちろん、全体受験生に対し連続的に大きな負担を与えることになる。

来年の医学部増員の場合、政府も再検討できると明らかにし、高校2年生まで激しい混乱を経験しているという。医学部増員の影響で、昨年のソウル大学新入生3610人のうち6.5%が自主退学した。このうち30%が工学部の学生だ。浪人生の増加で社会的費用は大きくなり、入試混乱は長期化し、医師の供給が中断され、科学技術人材を養成する生態系が脅かされている。医学部の増員政策の誤りを認め、適時に正すことができず、払わなければならない代価があまりにも大きい。