尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領夫妻の国会議員補欠選挙での候補公認介入疑惑の中心人物であるミョン・テギュン氏(54)と金映宣(キム・ヨンソン)元議員(64)が15日、拘束収監された。検察は拘束期間(最長20日間)に両氏をめぐって提起された様々な疑惑に対する捜査を拡大する方針だ。
昌原(チャンウォン)地裁のチョン・ジウン令状担当部長判事は同日午前1時15分頃、「証拠隠滅の懸念」を理由に両氏に対する拘束令状を発行した。ミョン氏と金氏は、金氏を国会議員の候補に推薦した見返りとして、16回にわたり歳費(議員報酬)7620万ウォンをやりとりした疑惑がもたれている。2022年の地方選挙を控え、予備候補者2人から2億4000万ウォンを受け取った容疑もある。
昌原地検の担当捜査チーム(チーム長=李知炯次長検事)は、拘束初日から二人を呼んで取り調べを行った。検察は、ミョン容疑者が2022年の大統領選挙中に尹錫悦候補のために不法世論調査を実施して報告したという疑惑と、尹大統領との親交を利用して昌原国家産業団地(産業団地)の誘致過程に介入したという疑惑も捜査する方針だ。検察は14日、令状実質審査で「世論調査の操作疑惑と昌原産業団地疑惑について引き続き捜査する必要がある」とし、「拘束捜査を通じて、国民的疑惑を解消しなければならない」と強調したという。金建希(キム・ゴンヒ)大統領夫人から受け取った現金入り封筒の対価性の有無も捜査対象となっている。
昌原=パク・ジョンミン記者、ト・ヨンジン記者 blick@donga.com