ミョン・テギュン氏と金映宣氏拘束、核心は尹大統領夫妻の疑惑の解明だ

政治ブローカーのミョン・テギュン氏が、金映宣（キム・ヨンソン）元「国民の力」議員を２０２２年６月の国会議員補欠選挙の候補に推薦した見返りに７６００万ウォンを受け取った容疑で、金氏とともに１５日未明に拘束された。検察は拘束令状審査で、「ミョン氏が、慶尚南道昌原（キョンサンナムド・チャンウォン）選挙区の議員だった朴完洙（パク・ワンス）慶尚南道知事を尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領に紹介し、広域自治体長に出馬するよう誘導し、補欠選挙に金氏が出馬する構図を作った」とし、「ミョン氏と金氏の関係が『政治的・経済的共同体』に該当し、対等な関係を超えて『甲と乙』の関係だった」と主張した。

２人が金をやりとりする過程で伝達者の役割を果たした金氏の会計責任者であるカン・ヘギョン氏は、「大統領選挙当時、ミョン氏が実質的な運営者である未来韓国研究所の８１回の世論調査の費用約３億７千万ウォンを（尹氏側から）受け取らない代わりに、金氏の公認を受けた」と主張した。公認発表の前日、尹氏がミョン氏に「金映宣をやってくれと言ったが、党で意見が多い」と話した録音ファイルが公開された。尹氏に対して、金氏公認の対価性をめぐる調査は避けられない。大統領室側は、通話は大統領就任前日のことなので、大統領の職務とは関係ないと主張しているが、そうであれば調査を受けない理由はない。

検察は、ミョン氏が当時与党「国民の力」代表だった革新新党の李俊錫（イ・ジュンソク）議員に、金氏が優勢であることが示された未来韓国研究所の独自世論調査の結果を送ったことも明らかにした。ミョン氏、尹氏、そして党の間でどのような話が交わされたかを知るには、当時の党代表、公認管理委員長として公認業務を担った李氏、尹相現（ユン・サンヒョン）議員の調査も必要だ。

ミョン氏は、金建希（キム・ゴンヒ）氏から５００万ウォンを受け取ったという事実もさらに明らかになった。ミョン氏は、これを昌原からソウルを行き来する交通費と子どもにお菓子を買う用途で受け取ったと主張しているが、誰がそのように見るだろうか。検察がきちんと捜査しなければ、「金建希特検」が必要な疑惑がまた一つ追加されるしかない。