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私の夢、私の人生

Posted November. 20, 2024 08:56,   

Updated November. 20, 2024 08:56

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大学を卒業したものの、特にやりたいことがなかったヨンジュン(ホン・ギョン)は、ある日、母親の飲食店の弁当の配達中、タイプのヨルム(ノ・ユンソ)に一目惚れしてしまう。ヨルムはプールで妹のカウル(キム・ミンジュ)が更新した水泳記録を自分のことのように喜び、弟がオリンピックに出場して金メダルを取ることを夢見ている。聴覚障害があって手話をしていたが、そんなことはヨンジュンにとって大したことではなかった。大学時代に習った手話でヨルムと会話し、次第に近づき、そんなヨンジュンの勇気をカウルも応援する。

チョ・ソンホ監督の「聴説」は同名の台湾原作をリメイクした映画で、聴覚障害者との愛の物語なのでセリフよりも手話が多く登場する作品だ。言葉の洪水と公害(?)の中で生きているせいか、この作品で言葉ではなく手話で伝えられる心は、より心に響く。特にヨンジュンの心がそうであるように、常に自分よりも他人を思いやるヨルムに対して、他人への配慮がなかなか見られない現実と相まって、観客も恋に落ちる。

しかし、他人を優先しようとするヨルムの心は、自分の夢と人生を消してしまうことで妹を苦しめることになる。妹の夢が自分の夢だと言うヨルムは、近づくヨンジュンへの想いまで退け、別れを告げる。「お姉ちゃんの夢は何なの、お姉ちゃんの夢は何なの、お姉ちゃんは私の夢しか知らないでしょ?」妹の叱責にヨルムは「あなたの夢が私の夢」と言うが、妹はその言葉が負担になり、傷つく。「なぜ私の夢にお姉ちゃんの人生を賭けるの?」

先週、大学修学能力試験が終わった。残念なことに、夢を率直に話すことが難しい教育の現実だが、それでも、子どもたちが他人の視線に関係なく、自分の夢を考えることができることを願う。もちろん、子どもの夢が私の夢だと思いながら生きてきた親も。