尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領夫妻の公認介入疑惑の核心関係者であるミョン・テギュン氏(54・収監中)が、尹氏に地方選挙の予備候補2人を紹介したことが分かった。ミョン氏は、自身の役割について、「大統領選挙関連の慶尚南道(キョンサンナムド)圏の日程を組んで支援した」と検察に供述したという。
20日の東亜(トンア)日報の取材を総合すると、大統領選出馬を宣言した尹氏が慶尚南道地域を訪れた2021年9月頃に撮影されたと推定されるユーチューブの動画に次のような内容が含まれている。金海(キムヘ)空港で撮影された動画には、慶尚北道高霊(キョンサンプクト・コリョン)郡守予備候補のペ氏と大邱(テグ)市議会議員予備候補のイ氏をミョン氏が尹氏に紹介し、2人が尹氏と名刺を交換する様子が映っていた。
昌原(チャンウォン)地検の捜査チーム(チーム長=李知炯次長検事)は19日、ミョン氏を呼び出して取り調べ、彼らを紹介した経緯を聴いたという。ミョン氏は「その日、(ペ氏とイ氏が)来るとは知らなかったが、行ってみたら来ていた。面識があり、(尹氏に)紹介した」と供述したという。
ミョン氏は続けて、「(私が)大統領選挙当時、慶尚南道各地で大統領選挙関連の日程を組んで支援する役割を果たした」とし、「役職は別になかった。ただ、案内役を担った」と供述したという。ミョン氏と金映宣(キム・ヨンソン)元議員(64・収監中)は、彼らから公認の見返りに計2億4千万ウォンを受け取った容疑(政治資金法違反)を受けている。
検察は、金氏の会計担当者だったカン・ヘギョン氏が提出した金氏の事務所にあったPCのハードディスクからミョン氏の容疑を立証する「スモーキングガン」が出てくる可能性があると見て分析に集中している。検察は、このハードディスクで、ミョン氏がPC用カカオトークで尹氏との通話録音ファイルを自身に送信した記録を確認した。ただし、ファイルはまだ確保できていない。
昌原=チェ・ウォンヨン記者、パク・ジョンミン記者 o0@donga.com