米大リーグ、クリーブランド・ガーディアンズのスティーブン・ボート監督(40)が現役引退からわずか397日でメジャーリーグ最高の監督に選出された。
ボート監督は20日に発表された米国野球記者協会(BBWAA)の「年間最優秀監督賞」投票で、有効票30票のうち27の1位票と2位票2票、3位票1票を集め、総得点142でアメリカンリーグ最優秀監督賞を獲得した。MLB.comは「ボート監督は史上最速で年間最優秀監督賞を選出された指導者」と紹介した。以前の最速記録は2003シーズンまで選手としてプレーした後、2006年に年間最優秀監督賞を受賞した、フロリダ・マーリンズ(現マイアミ・マーリンズ)監督(当時)のジョー・ジラルディ氏が保持していた。
2012年にタンパベイ・レイズに入団したボート氏は、主に捕手と1塁手としてプレーし、2022年10月6日、オークランド・アスレチックスで現役引退した。通算打率.239、82本塁打、313打点という成績が物語るように、目立った選手ではなかった。しかし、指導者としての潜在力が認められ、2023年1月、マーリンズのブルペンコーチになり、同年11月、クリーブランド・ガーディアンズ監督に就任した。監督就任1年でガーディアンズは全く違うチームになった。昨年76勝86敗でア・リーグ中地区3位にとどまったガーディアンズは、これといった戦力補強がなくても、今季92勝69敗の成績で地区シリーズを突破した。ニューヨーク・ヤンキースに敗れてワールドシリーズ進出には失敗したが、地区シリーズを越えてア・リーグ優勝決定シリーズに進出した。
監督経験が短く、コーチ経験もほとんどなかったボート氏は、監督就任とともに、主要決定の大半を各分野の専門家であるコーチらに一任した。特に、投手の運用はカール・ウィリス投手コーチに任せるようにした。ガーディアンズの救援陣は今季にブルペン平均防御率2.57と期待に応えた。ボーート氏は、「選手全員で成し遂げたことだ。うちの選手たちでなければ不可能だっただろう」と話した。ナショナルリーグ監督賞はミルウォーキー・ブルワーズの65歳のベテラン、パット・マーフィー監督が受賞した。
李憲宰 uni@donga.com