プロとアマチュアチームを合わせて韓国サッカーの最強を決めるコリアカップ決勝が蔚山(ウルサン)と浦項(ポハン)の「東海岸ダービー」で行われる。
プロサッカーKリーグ1(1部リーグ)の蔚山と浦項は30日、ソウルワールドカップ競技場で行われる2024コリアカップ決勝で一発勝負を繰り広げる。今季、Kリーグ1の首位に立った蔚山は、今回のコリアカップでシーズン2冠で、2017年大会以後、通算2度目の優勝を狙う。昨年大会優勝チームの浦項は、2年連続で通算最多となる6度目の優勝に挑戦する。浦項は昨年大会優勝で、全北(チョンブク)、水原(スウォン)と最多優勝1位タイ(5回)になった。
1996年に創設された同大会の名称は、昨年までは大韓サッカー協会(FA)カップだった。協会は、韓国のサッカー大会であることを強調し、イングランドサッカー協会(FA)カップとの混同を防ぐため、大会名を変えた。過去には決勝戦が「ホーム・アンド・アウェー」方式で2試合が開かれることが多かったが、今年からは一発勝負でチャンピオンを決めることにした。
優勝賞金3億ウォンをめぐって決勝で対決する蔚山と浦項は、本拠地が東海岸に隣接しているライバルクラブだ。浦項はプロサッカーがスタートした1983年から、蔚山は翌年の1984年からリーグに参加した。両チームはこれまでKリーグで155回対戦したが、歴代対戦成績は浦項が57勝47分け51敗で優位に立っている。しかし、今シーズンの対決では蔚山が3勝1敗でリードした。
浦項の朴泰夏(パク・テハ)監督は21日、ソウル鍾路区(チョンノグ)にあるサッカー会館で開かれたコリアカップ・メディアデーで、「蔚山には良い選手が多いが、(主力が)高齢化が進み機動力が落ちる。そういう弱点を攻めたい」と話した。今季に選手の平均年齢が29.3歳の蔚山は、Kリーグ1の12チームの中で最高齢チームだ。金判坤(キム・パンゴン)蔚山監督は「うちの選手たちは優れたベテランたちなので(年齢のことは)心配しない」と返した。
両チームの代表としてメディアデーに参加した選手たちも善戦への意気込みを語った。浦項MFのハン・チャンヒは「コリアカップ決勝の結果でシーズンの成功と失敗が分かれる可能性がある。ファンに強烈な印象を残せるゴールを決める」と話した。蔚山MFのキム・ミンウは「ライバルとの対決であるだけに、ファンに良い結果を届けられるよう頑張りたい」と話した。
鄭允喆 trigger@donga.com