米投資会社バークシャー・ハザウェイを率いる「伝説の投資家」ウォーレン・バフェット氏(94・写真)は25日(現地時間)、11億5千万ドル(約1兆6千億ウォン)を家族が運営する4つの財団に寄付することを明らかにした。
バフェット氏は同日、株主に宛てた書簡を通じて、「王朝を作りたいと思ったことはないし、子どもの代を超える計画を追求したこともない」とし、資産の社会還元計画を明らかにした。
バフェット氏は、価格が高く議決権が大きい「クラスA株」1600株を「クラスB株」240万株に転換した後、150万株は最初の妻の名前を冠したスーザン・トンプソン・バフェット財団に、残りは3人の子どもであるスージー、ハワード、ピーター氏がそれぞれ運営する財団に30万株ずつ寄付することを決めた。
自身の資産の99%を社会に還元すると公言してきたバフェット氏は、米マイクロソフト(MS)の創業者ビル・ゲイツ氏(69)が設立したビル&メリンダ・ゲイツ財団にも寄付してきた。ただし、ゲイツ財団には自身の死後は寄付をやめると6月に言及した。
バフェット氏は、66~71歳の3人の子どもが監督できなくなった場合の後継の信託管理人候補3人を指名したことも明らかにし、「子どもがよく知っており、全員が納得のいく人物」と説明した。また、「巨額の寄付金は多くの人にとって『機会』と見なされるのが不便な現実」としながらも、寄付金の配分を3人の子どもたちが「満場一致」で決定するようにした条項が彼らを保護するとした。AP通信は、バフェット家の財団がこれまで女性の権利、幼児教育、国際食料安全保障などを支援してきたと伝えた。
バフェット氏は書簡で、「今日まで、私は非常に幸運だったが、やがて(死が)私のもとに訪れるだろう」とし、「(親は)子どもが十分に成長していれば、遺言書を事前に読ませるのがいい」と忠告した。
洪禎秀 hong@donga.com