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トランプ氏側が金正恩氏と直接対話を推進 ロイター通信報道…「親書」交換の可能性も

トランプ氏側が金正恩氏と直接対話を推進 ロイター通信報道…「親書」交換の可能性も

Posted November. 28, 2024 08:46,   

Updated November. 28, 2024 08:46

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ロイター通信が26日(現地時間)、トランプ次期米大統領側が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記と直接対話を推進する方策を議論していると報じた。ただ、対話の目標や詳細日程などは決まっていないと明らかにし、非核化より緊張緩和に焦点を当てるという観測が流れている。

トランプ氏側の複数の情報筋は同通信に対し、「政権移行チームが、トランプ氏と正恩氏の直接対話を推進する方法を議論しており、このような外交的努力が武力衝突のリスクを下げることを期待している」と明らかにした。そして、「すでに構築されている関係をもとに直接働きかけることが、北朝鮮との融和を図る上で最も有力な方法だと考えている」と付け加えた。

トランプ氏が就任前後に直接正恩氏にメッセージを発信する「親書外交」を再開するなど、首脳間の意思疎通を回復させる方法を議論しているということだ。同通信は、トランプ氏が1期目の在任時に、前例のない外交的努力で「美しい手紙」と呼ばれる親書を交換し、個人的な関係を構築したと強調した。トランプ氏は7月の共和党大統領候補の指名受諾演説でも、「再選すれば正恩氏ともうまくやる」と述べるなど、米朝首脳会談の意向を何度も強調した。

ただ、米朝直接対話の再開の目標は、「基本的な関与」の回復であり、追加的な政策目標や日程は決まっていないと、同通信は伝えた。一方、米朝間の直接対話の可能性が取り沙汰されることと関連して、韓国政府筋は27日、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「韓国を素通りして米朝が交渉のテーブルに座ることは想像できず、想像したくもない絵だ」と述べた。トランプ氏が北朝鮮の核軍縮、核凍結などを前提に尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権を素通りして正恩氏と交渉のテーブルに座れば、非核化を北朝鮮核対応の基調に掲げている韓国政府の立場は困惑するしかない。トランプ氏の再選を念頭に置いて南北断絶を宣言した正恩氏の「通米封南」が現実のものとなるためだ。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 シン・ジンウ記者 weappon@donga.com