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韓江氏の「少年が来る」が今年のベストセラーのトップ

韓江氏の「少年が来る」が今年のベストセラーのトップ

Posted December. 03, 2024 08:28,   

Updated December. 03, 2024 08:28

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今年のベストセラーのトップは、韓江(ハン・ガン)氏の「少年が来る」(チャンビ、写真)だった。

2日、教保(キョボ)文庫とイエス24によると、「少年が来る」は10月10日、韓江氏のノーベル文学賞受賞の発表を受けて販売が最も高い伸びを見せた。教保文庫ではこの10年間、年間総合ベストセラー1位の本の中で、「少年が来る」の販売部数(今年1~11月集計)が最も多いことが、調査でわかった。イエス24は、ノーベル賞の発表後、約2ヵ月間、韓氏著作の販売部数が昨年同期に比べて約100倍伸びたと明らかにした。このような爆発的反応に支えられ、2つの大手書店の年間順位で、「菜食主義者」(創作と批評)が2位、「別れを告げない」(文学トンネ)が3位となり、1~3位をすべて韓氏の作品が総なめした。ただ、具体的な販売部数は公開されていない。

このような「韓江効果」は、他の韓国文学作品の販売にも影響を及ぼしている。イエス24によると、最近ロシアのトルストイ文学賞を受賞したキム・ジュ氏の「小さな土地の野獣たち」(茶山書房)と今年ブッカー賞インターナショナル部門の最終候補にノミネートされた黄晳暎(ファン・ソクヨン)氏の「鉄道員三代」(チャンビ)は、韓氏のノーベル賞発表後、それぞれ36倍と95倍ほど販売部数が伸びた。

10日のノーベル賞授賞式を控え、韓氏への関心が再び高まっている。駐英韓国文化院は、大韓民国歴史博物館、国家遺産庁などと手を組んで、「韓国文学ベストセラー特別展」を来年1月31日まで開く。「洪吉童伝」「九雲夢」などの古典文学から「ヨンジャの全盛時代」「人間市場」など20世紀のベストセラー、韓氏の作品などを網羅する。先月28日の開幕行事には、150人余りの英国文学および教育専門家、出版界の関係者たちが参加した。また、5日は、英ロンドン大学、東洋アフリカ大学(SOAS)、グレース・コ教授らが参加する韓国文学講座が現地で開かれる予定だ。


キム・ソミン記者 somin@donga.com