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戒厳解除の国会採決の時間を稼いだ市民たち

戒厳解除の国会採決の時間を稼いだ市民たち

Posted December. 05, 2024 08:28,   

Updated December. 05, 2024 08:28

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4日未明、国会本会議で「非常戒厳」解除要求決議案が可決されるまで2時間30分以上、国会の夜は緊迫した。非常戒厳令が宣布されると、武装した戒厳軍と警察より一足先に国会に駆けつけた数千人の市民は、戒厳軍が国会封鎖のために本庁に進入しようとすると、「帰れ」「違法戒厳に加担するな」と体で阻止した。国会が採決する時間を稼いだのだ。非常戒厳解除後、軍が撤退する際には、冷静に道を譲った。一触即発の非常事態が大きな犠牲を払うことなく終わった背景には、大義名分のない戒厳令を全身で拒否した市民がいた。

武装した軍人が国会に進入する事態にも、政府は緊急災害メールを一通も送らなかった。代わりに、大統領の緊急談話放送を見た市民が電話とメールでニュースを伝えた。国会を守っていた市民らは、戒厳軍の一挙手一投足を携帯電話で撮影し、リアルタイムで伝えた。全国民と全世界が見守る中、軍が武力対応するのは困難だっただろう。軍隊に行った息子に「市民を攻撃するな」とメールを送った母親もいた。

韓国の民主主義に危機が訪れるたびに、市民は4・19革命、5・18民主化運動で阻止した。2016年の朴槿恵(パク・クンヘ)政権の国政壟断事態の時は、1600万人が平和的なろうそく集会で弾劾を勝ち取った。正しくもなく成功もしない非常戒厳で世界的な嘲笑の的となる間、国の威信を守ったのは、戒厳軍を追い返した市民たちだ。