Go to contents

戒厳軍の国会進入、背後に軍内の「忠岩派」の存在?

戒厳軍の国会進入、背後に軍内の「忠岩派」の存在?

Posted December. 05, 2024 08:30,   

Updated December. 05, 2024 08:30

한국어

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が3日、非常戒厳令を宣布し、武装戒厳軍が国会に進入する過程の背後に尹大統領母校、忠岩(チュンアム)高校出身の、いわゆる「忠岩派」があるという疑惑が強まっている。尹大統領の高校1年先輩である金龍顯(キム・ヨンヒョン)国防部長官が戒厳令宣布を進言した。金長官が大統領警護処長を務めていた今年3、4月頃、ソウル龍山区漢南洞(ヨンサング・ハンナムドン)にある警護処長公館に呼んで会合した呂寅兄(ヨ・インヒョン)国軍防諜司令官や李鎮遇(イ・ジンウ)首都防衛司令官、郭種根(クァク・ジョングン)陸軍特殊戦司令官の役割に注目が集まっている。

4日、複数の軍関係者によると、非常戒厳令宣布の必要性を大統領に進言したのは金長官だった。金長官は、戒厳令を進言した理由を尋ねる東亜(トンア)日報の質問に対し、「大統領の国民向け談話の内容をもって答えに代える」と述べた。金長官は今年9月2日、国会国防委員会の国防部長官候補者聴聞会で、「(大統領と)高校時代から知り合いだった」と答え、長い間関係を保ってきたことを明らかにしている。

呂司令官も忠岩高校出身だ。呂司令官は尹大統領の高校9年後輩で、野党から戒厳の疑惑を受けてきた。戒厳司令部を編成する際に同司令部の捜査業務を担当する中核ポストである合同捜査本部長は、通常、防諜司令官が務める。このため、尹大統領が後輩は防諜司令官に、先輩は国防部長官に任命し、軍内に「親政体制」を築いたうえで戒厳宣言を準備しているという疑惑が提起されたが、この疑惑が現実のものになったという主張もある。ただ、一部の軍関係者は「呂司令官は普段、戦時ではない平時の戒厳は荒唐無稽な話だと言ってきたし、今回もむしろ戒厳宣布に反対したと聞いている」と話した。

金龍顯氏の警護処長公館会合に出席した李司令官と郭司令官は忠岩高校出身ではないが、核心的な加担者という疑惑が提起された。実際、戒厳宣言直後に国会に進入した戒厳軍は、特戦司令部第1空輸特戦旅団と707特殊任務団、首都防衛司令部の特殊任務大隊だった。第1空輸特戦旅団は1979年に全斗煥(チョン・ドゥファン)新軍部が起こしたクーデターである1979年の12・12事態の時、国防部掌握のために投入された部隊だ。金龍顯氏は今年9月、野党が二人の司令官を集めて戒厳を謀議をしたという疑惑を提起する「事実でないことを持って扇動している」と反論した。


孫孝珠 hjson@donga.com