韓東勲氏が退いた「国民の力」、反省のない「尹大統領擁護」政党になるのか
Posted December. 17, 2024 08:34,
Updated December. 17, 2024 08:34
韓東勲氏が退いた「国民の力」、反省のない「尹大統領擁護」政党になるのか.
December. 17, 2024 08:34.
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与党「国民の力」が、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾訴追案可決後、激しい内紛に包まれている。弾劾案可決直後まで辞任する意思がなかった韓東勲(ハン・ドンフン)代表は、選出された最高委員5人が全員辞任すると、持ちこたえられずに16日に辞任した。これにより、同党は現政権発足後5回目の非常対策委員会体制となったが、弾劾賛成派と反対派の対立が最高潮に達し、分裂の危機まで漂っている。弾劾可決直後に開かれた14日の議員総会は、2つに分裂した政権与党の乱脈ぶりを露呈した。院外の韓代表は出席せず始まった非公開の議事総会は、「裏切り者」「利己主義者」という声が飛び交うなど、弾劾に賛成した韓代表を非難する場だった。数人の議員は拳で机を叩き、「韓代表出てこい」と叫んだ。途中で入場した韓氏は「弾劾は必要だった」とし、「私が弾劾案に投票したのか、戒厳をしたのか」と反論した。これに対し、演壇に飛び出して罵声を浴びせたり、ペットボトルを投げつけたりする議員もいたという。弾劾に反対した議員たちは、弾劾賛成派の議員を裏切り者と非難し、一緒に党で活動することはできないと憤慨しており、親韓側は「戒厳に賛成した人こそ内乱の裏切り者」と反撃するなど、両者の対立は修復が難しいレベルに達している。このような姿は、政権与党の議員たちが今の国政危機に関心があるのか疑わせる。大統領の国政失敗を包み隠してきた政権与党は、共同責任を感じるのが普通だ。にもかかわらず、大半の議員は懺悔はおろか、非常戒厳が間違っていたと一言も言わない。ある政治家の言葉通り、1年も経てば国民がすべて忘れると信じているのだろうか。弾劾に反対した議員たちは、裏切り者のフレームだけは避けようとしているようだ。だから「大統領への義理」という時代錯誤な言葉を繰り返すだけだ。朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領の弾劾後、大統領選挙、地方選挙、総選挙で連戦連敗したトラウマのためだが、それは弾劾賛成のせいではなく、古い党を刷新できなかった政治の失敗だった。韓氏も戒厳の問題点を指摘したというが、このような党の流れを変えることに失敗した。むしろ党員掲示板などでエネルギーを浪費し、政治的リーダーシップを発揮する機会を自ら逸してしまった。今後、政局は現職大統領の召喚、令状請求などの捜査と憲法裁判所の弾劾審査が同時に行われる見通しだ。こういう時ほど、与党は民心と常識に従うという政治の基本に戻らなければならない。そう指摘され、選挙に負けても、それを知らないのは不思議なことだ。
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与党「国民の力」が、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾訴追案可決後、激しい内紛に包まれている。弾劾案可決直後まで辞任する意思がなかった韓東勲(ハン・ドンフン)代表は、選出された最高委員5人が全員辞任すると、持ちこたえられずに16日に辞任した。これにより、同党は現政権発足後5回目の非常対策委員会体制となったが、弾劾賛成派と反対派の対立が最高潮に達し、分裂の危機まで漂っている。
弾劾可決直後に開かれた14日の議員総会は、2つに分裂した政権与党の乱脈ぶりを露呈した。院外の韓代表は出席せず始まった非公開の議事総会は、「裏切り者」「利己主義者」という声が飛び交うなど、弾劾に賛成した韓代表を非難する場だった。数人の議員は拳で机を叩き、「韓代表出てこい」と叫んだ。途中で入場した韓氏は「弾劾は必要だった」とし、「私が弾劾案に投票したのか、戒厳をしたのか」と反論した。これに対し、演壇に飛び出して罵声を浴びせたり、ペットボトルを投げつけたりする議員もいたという。
弾劾に反対した議員たちは、弾劾賛成派の議員を裏切り者と非難し、一緒に党で活動することはできないと憤慨しており、親韓側は「戒厳に賛成した人こそ内乱の裏切り者」と反撃するなど、両者の対立は修復が難しいレベルに達している。このような姿は、政権与党の議員たちが今の国政危機に関心があるのか疑わせる。大統領の国政失敗を包み隠してきた政権与党は、共同責任を感じるのが普通だ。にもかかわらず、大半の議員は懺悔はおろか、非常戒厳が間違っていたと一言も言わない。ある政治家の言葉通り、1年も経てば国民がすべて忘れると信じているのだろうか。
弾劾に反対した議員たちは、裏切り者のフレームだけは避けようとしているようだ。だから「大統領への義理」という時代錯誤な言葉を繰り返すだけだ。朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領の弾劾後、大統領選挙、地方選挙、総選挙で連戦連敗したトラウマのためだが、それは弾劾賛成のせいではなく、古い党を刷新できなかった政治の失敗だった。韓氏も戒厳の問題点を指摘したというが、このような党の流れを変えることに失敗した。むしろ党員掲示板などでエネルギーを浪費し、政治的リーダーシップを発揮する機会を自ら逸してしまった。
今後、政局は現職大統領の召喚、令状請求などの捜査と憲法裁判所の弾劾審査が同時に行われる見通しだ。こういう時ほど、与党は民心と常識に従うという政治の基本に戻らなければならない。そう指摘され、選挙に負けても、それを知らないのは不思議なことだ。
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