![](https://dimg.donga.com/ugc/CDB/JAPANESE/Article/67/62/0d/14/67620d142680d273823e.jpg)
警察を夢見ていた20代の女性が、臓器提供を通じて5人の生命を生かしてこの世を去った。
韓国臓器提供院は17日、先月28日にウォン・ユソンさん(22)が仁川嘉泉(インチョン・カチョン)大学ギル病院で心臓と肺、肝臓、左右の腎臓を寄贈したと発表した。ウォンさんは先月20日夕方、めまいを訴えて倒れて病院に運ばれたが、結局意識を回復できず脳死状態に陥った。
ウォンさんは2018年2月、全身重症筋無力症の診断を受け、警察の夢をあきらめ、苦しい闘病生活をしなければならなかった。自己免疫疾患の一種である全身重症筋無力症は、神経刺激が筋肉にきちんと伝わらず、筋肉が弱まる希少疾患だ。治療を受けるために心身ともに疲れた状況でも、「人生の最後の瞬間に誰かを生かしたい」と寄贈希望登録を申請した。家族らは、このようなウォンさんの意思を尊重し、寄贈を決心した。
京畿道軍浦市(キョンギド・グンポシ)で一人娘として生まれたウォンさんは、物静かで優しい性格で絵を描くのが好きだったという。闘病中でも、日記に楽しかったことを書きながら自分だけの幸せを見つけ、時間がある度に捨て犬保護センターに行ってボランティアをした。ウォンさんの母親は、「いつも困っている人を助けるのが好きだった娘は、自分が病気の状況でも、もっと大変な人を心配したりもした」と話した。
キム・ソヨン記者 ksy@donga.com