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捜査に応じず「内乱でなく騒ぎ」と言う尹大統領、堂々と立ち向かうと言ったのはこのことか

捜査に応じず「内乱でなく騒ぎ」と言う尹大統領、堂々と立ち向かうと言ったのはこのことか

Posted December. 19, 2024 08:43,   

Updated December. 19, 2024 08:43

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内乱容疑で捜査を受けている尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が、捜査機関の出頭要求に応じていない。出頭要求書そのものを受け付けない。大統領官邸宛に送った郵便は、「受取拒否」と処理され、大統領室総務秘書官宛に送った郵便は、「受取人不明」で配達されなかった。人づてで渡そうとしても、大統領秘書室と警護処が所管業務ではないとして受け取りを拒否している。

尹大統領側は、「弁護団の選任が完了しておらず、出頭要求が複数の捜査機関から出ている」と不満を打ち明けた。しかし、憲法裁判所が弾劾審判を始める時に送った提出資料のリストさえ送達されないことを見ると、尹大統領側が時間を引き延ばそうというのが本当の理由と受け止めざるを得ない。

尹大統領は12日、国民向け談話で「私を弾劾しようが捜査しようが、これに堂々と立ち向かう」と述べた。堂々と立ち向かうというのは、捜査機関や憲法裁が送る書類の受け取りを拒否することだったのか。昨日、検察は尹大統領に対する重複捜査を防ぐため、関連捜査資料を公捜処に移管した。それでも弁護団の選任が完了していないのが問題なら、ひとまず捜査機関が送った出頭要求書は受け取った後に捜査機関に出頭を延期してほしいと要請すれば済むことだ。その前に憲法裁の書類が送達されない事態から自ら解決することで、約束通り政治的責任であれ法的責任であれ、回避しないという意志を示すことが責任ある姿勢だ。

尹大統領の内乱容疑の捜査は着々と進められ、ノ・サンウォン元情報司令官とムン・サンホ情報司令官が中心となって、ファーストフード店で謀議までした情況が明らかになっている。ノ元司令官は拘束令状が請求され、ムン司令官は緊急逮捕され、謀議から実行まで主要任務の従事者の人身処理が終わりつつある。もはや事実上、尹大統領の捜査だけが残っている。捜査網が締め付けられると、尹大統領を弁護する側は一斉に、「内乱ではない騒ぎ」「捜査は狂気」というなど内乱容疑捜査自体がとんでもないというふうに反発している様子だ。

尹大統領は12日、国民向け談話で「いったい、2時間の内乱というものがありますか」と言い、事実関係をミスリードした。2時間後の事態終結は内乱ではなく、実行したが成功しなかったという意味に過ぎない。彼は「過去の戒厳とは異なり、戒厳の形式を借りて昨今の危機的状況を国民に知らせて訴えようとした」というあきれた弁解も並べた。

刑事被疑者なら、誰でも自己防衛の権利がある。しかし、一般被疑者も悪質ではない限り、公的書類の受け取りを拒否しない。大統領が検事出身とはいえ、「法技術者」のように対応してよいだろうか。捜査と弾劾審判に適時に応じて認めることは認め、それにもかかわらず、なぜそのようなことをしたのか説明する姿勢が大統領らしい堂々とした態度と言える。