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「イカゲーム2」のPR映像やポスターからブックバーンのトップを消す

「イカゲーム2」のPR映像やポスターからブックバーンのトップを消す

Posted December. 20, 2024 08:37,   

Updated December. 20, 2024 08:37

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今月初めにユーチューブで公開されたネットフリックスシリーズの「イカゲーム」シーズン2のキャラクターの紹介映像。グループ「ビッグバン」の元メンバーであるトップ(37、チェ・スンヒョン)は、自分が引き受けたサノス役について、「引退したラッパー」と短く説明する。計10分19秒の映像の後半にたった19秒のみ登場する。ヒップホップサバイバル準優勝者出身のラッパーで、ドラマでは主要キャラクターを演じたが、まるで端役のように配置された。公開されたキャラクター紹介のポスターにも、彼の姿はなかった。トップは今月、ソウルで開かれた制作発表会、米ロサンゼルスで開かれた試写会にも参加しなかった。

ネットフリックスが、「イカゲーム」シーズン2の26日の公開を控え、様々な広報とマーケティングで特定キャラクターを消すことに精魂を込めている。下半期のオンライン動画サービス(OTT)の最大期待作の公開を控え、社会的に物議をかもした俳優を起用したという議論が大きくなる可能性を遮断することに気をもんでいる様子だ。映画制作会社の関係者は、「ネットフリックスが議論を最小化するために、マーケティングでトップを全て消して状況管理に乗り出したようだ」と話した。

「イカゲーム」2の存在感のある助演キャラクターとして参加したトップは、大麻吸入疑惑で2017年に起訴され、懲役10ヶ月に執行猶予2年の判決を受け、ビッグバンから離脱し、俳優活動も中断した状態だった。昨年6月、トップがこの作品にキャスティングされたという事実が知らされてから、議論に火が付いた。「規制に寛大なグローバルOTTを活用した小細工」という反発コメントもついた。ファン・ドンヒョク監督も、今年8月の記者懇談会で、「思ったよりはるかに多くの方々が、懸念を表わし、誤った判断をしたという気もした」と話した。

トップだけではない。最近、飲酒運転や麻薬などで社会的物議をかもした俳優たちの復帰が、他の作品でも議論となっている。今月4日に初めて公開されたディズニー+シリーズの下半期の主力作品「照明屋」も、やはり2020年に飲酒運転で物議をかもした俳優ペ・ソンウを起用し、似たような議論に包まれている。ドラマの中でペ・ソンウは、照明屋を調べる怪しい刑事役を引き受けたが、批判世論を意識したように、制作発表会には参加しなかった。泥酔状態の飲酒運転で物議をかもした俳優クァク・ドウォンの「消防士」も、主演俳優をめぐる議論で数年間公開が延期されたが、最近になって公開された。クァク・ドウォンは、作品の広報には参加しなかった。

専門家たちは、倫理的問題に敏感になった視聴者の認識を考慮しない制作慣行が続いていると指摘する。大衆文化評論家のキム・ソンス氏は、「芸能人が犯罪を犯した後に復帰しても良いのか、自粛期間を経るならばいつ復帰できるのかに関する社会的な悩みが必要だ」と話した。


イ・ホジェ記者 hoho@donga.com