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ノ・サンウォン元情報司令官の「戒厳手帳」に「NLLで北朝鮮の攻撃誘導」

ノ・サンウォン元情報司令官の「戒厳手帳」に「NLLで北朝鮮の攻撃誘導」

Posted December. 24, 2024 08:31,   

Updated December. 24, 2024 08:31

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12・3違法非常戒厳宣布事件を捜査中の警察が、ノ・サンウォン元情報司令官の手帳に、「北朝鮮の攻撃を誘導」という内容を確認した。警察は、ノ氏が手帳に記録した内容をもとに、刑法上の外患罪のうち第99条「一般利敵罪」の容疑を念頭に置いて捜査している。戒厳の主要加担者であるノ氏の手帳から北朝鮮の攻撃誘導が推定される内容が出てきたことで、非常戒厳を宣言した尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官にも一般利敵罪が適用されるかどうかに関心が集まっている。

警察の国家捜査本部非常戒厳特別捜査団(禹鍾寿団長)は23日の記者会見で、「ノ氏の自宅で確保した手帳に『NLL(北方限界線)で北朝鮮の攻撃を誘導』という内容があった」と明らかにした。「ごみ風船原点攻撃」などの内容が手帳に書かれているかどうかについては「確認してみる」と述べた。

外患罪は、外部から国家の存立を危うくする罪を指す。刑法第92条の外患罪は、「外国と通牒して大韓民国に対して戦端を開いたり、外国人と共謀して大韓民国に抗敵したりした者は、死刑または無期懲役に処する」と定めている。警察はこのうち、ノ氏の容疑が一般利敵罪に該当すると見ている。

警察が確保した手帳には、非常戒厳に関する内容が多数含まれていた。手帳に明示された政治家らを「收去対象」と表現した記述もあったことが分かった。同日、「手帳の内容が全て非常戒厳と関連した内容だったのか」という質問に対し、特捜団関係者は、「基本的には(そうだ)。全体的なことは確認できなかったが、関連内容が多い」と明らかにした。また、「『国会封鎖』という表現と政治家、ジャーナリスト、宗教人、労働組合、裁判官、公務員などを『收去対象』と表現する内容がある」とし、「逮捕という意味と思われ、一部は名前まで書かれていた」と付け加えた。

野党からは、ノ氏の手帳の内容について、「内乱を起こすために北朝鮮との対立を助長した北風工作」という指摘が出た。最大野党「共に民主党」は、「大統領が他国との衝突を助長しようとしたのなら、明らかな外患罪だ」と批判し、「尹大統領を逮捕し、内乱罪、外患罪を徹底的に捜査しなければならない」と主張した。

同党の韓玟洙(ハン・ミンス)報道担当は23日、記者会見で、ノ氏の手帳について「内乱を起こすために北朝鮮との局地戦を仕掛けようとしたという疑いは拭えない」とし、「尹錫悦内乱犯罪集団が戒厳令を発動するために外患を誘導しようとしたという疑惑を明らかにしなければならない」と批判した。また、「朴正熙(パク・チョンヒ)、全斗煥(チョン・ドゥファン)軍事クーデターも戦争を起こして体制を転覆させようとはしなかった」とし、「恥知らずこの上ない内乱首謀者尹錫悦を逮捕し、憲法裁判所の弾劾審理も迅速に進めなければならない」と主張した。


イム・ジェヒョク記者 heok@donga.com