尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、12・3違法非常戒厳宣布事件に対する高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の2回目の出頭要請にも応じない考えを明らかにした。公捜処は、尹氏が出頭しない理由を検討した後、逮捕状の請求など強制捜査に入る方針だ。
尹氏側の石東炫(ソク・ドンヒョン)弁護士は24日、記者団に、「明日(25日)出頭するのは難しいのではないかと考えている」とし、「まだ条件が整っていないという程度で説明する。国会が(尹氏に対する)弾劾訴追をした以上、大統領は憲法裁判所の弾劾審判手続きが優先だと考えている」と説明した。捜査より弾劾審判を先に受けるという前日の立場を再度明らかにしたのだ。
公捜処は「18日午前10時」と提示した1回目の出頭通知に尹氏が応じないため、「25日午前10時」を事実上の最終通告として提示した。公捜処は、尹氏が出頭しない理由を検討した後、妥当でないと判断した場合、逮捕状を請求する方針だ。
一方、尹氏が、弾劾審判を審理中の憲法裁が24日までに提出するよう要請した閣議の議事録や戒厳布告令の資料を全く提出していないことが分かった。尹氏が憲法裁の受付通知書などの書類送達を少なくとも11回拒否しただけでなく、証拠資料の提出まで拒む場合、弾劾審判の審理を故意に遅らせるという批判が大きくなるとみられる。ただし、憲法裁は資料提出の有無にかかわらず、27日の1回目の弁論準備期日は予定通り進める計画だ。
チェ・ミソン記者 キム・ジャヒョン記者 cms@donga.com