12・3非常戒厳宣布で内乱首謀者の容疑を受けている尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が、共助捜査本部(共助本部)の2回目の出頭通知に対しても無反応で一貫し、最終的に出頭しなかった。共助本部は、通常の手続きに則って尹大統領に対する3回目の出頭通知を行うか、直ちに逮捕状を請求するか検討に入った。
25日、法曹界によると、尹大統領側は高位公職者犯罪捜査処(公捜処)、警察庁国家捜査本部特別捜査団、国防部調査本部で構成された共助本部に弁護人選任届も提出せず、無対応を続けている。18日までに出頭するよう求めた共助本部の1回目の通知に続き、クリスマスの同日午前10時までに出頭するよう求める2回目の出頭要請まで無視した。検察が尹大統領の事件を公捜処に移管する前の出頭通知を含めると、尹大統領は3回連続で捜査機関の出頭を拒否したことになる。
共助本部は、尹大統領が現職大統領の身分であることを考慮し、再度出頭要請をして待つことを検討しているという。通常、捜査機関は被疑者が3回の出頭要請に応じない場合、逮捕状を執行するが、今後の捜査と裁判の過程で影響を与えないよう手続き的な面をすべて順守するということだ。ただ、尹大統領側が「捜査より弾劾審判が先」と明らかにしたため、今後、出頭通知も拒否する可能性が高いと見て、直ちに逮捕状を請求することも検討している。共助本部関係者は、「すべての可能性を開いて公捜処と警察が協議している」と説明した。
法律家出身の尹大統領が故意に捜査を遅らせているという指摘も提起されている。尹大統領側は、憲法裁判所の弾劾審判が捜査より先に行われなければならないという立場だが、弾劾審判書類の受け取りも拒否するなど、捜査と弾劾審判の両方に非協力的だからだ。尹大統領側の沈黙にもかかわらず憲法裁は書類が送達されたとみなし、弾劾審判手続きを予定通り進めることにした。法曹界の関係者は、「検事尹錫悦なら、被疑者のこのような行為を黙って見ていただろうか」と話した。
最大野党「共に民主党」は同日、公捜処の出頭要請を拒否した尹大統領に対して、「法的責任を回避しないという発言も、国民を欺いた空虚な言葉遊びだった」とし、「国を混乱に陥れておいて、自分だけ生きようと捜査を拒否し、裁判を遅らせる姿は、実に卑劣極まりない」と指摘した。与党「国民の力」は、尹大統領が出頭を拒んでいることについて公式の立場を出さなかった。同党関係者は、「国民なら誰でも決められた手続きに従わなければならない」としながらも、「尹大統領が判断して決める問題だ」と述べた。
許桐準 hungry@donga.com