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240余年の時を経て、米国の国鳥指定を導いた「ハクトウワシ愛好家」

240余年の時を経て、米国の国鳥指定を導いた「ハクトウワシ愛好家」

Posted December. 26, 2024 08:31,   

Updated December. 26, 2024 08:31

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米ドル紙幣や米軍の様々な象徴物に登場する「ハクトウワシ」が公式的な米国の国鳥の座に就いた。AP通信は24日(現地時間)、バイデン米大統領がハクトウワシを国鳥に指定する法案に署名したと報じた。

1776年7月4日に独立を宣言した米国は、82年に国章を作り、北米地域の在来種であるハクトウワシが入った模様を採用した。その後、ハクトウワシは米国の通貨や大統領・副大統領の紋章など、様々な場所で米国の象徴のように使われてきたが、政府や議会で公式に「国鳥」と定められたことはなかった。バラを国花、オークを国樹、アメリカバイソンを国獣として公式に認めたのとは違う。

米NBCなどによると、ハクトウワシが240余年の時を経て国鳥に認められるようになったのは、生涯ハクトウワシに情熱を注いだ「ハクトウワシ愛好家」プレストン・クックさん(78)の功績が大きい。1966年からハクトウワシ関連グッズを収集してきたクックさんは、2010年、米議会が一度も国鳥を公式に指定したことがないことを発見した。

クックさんは、昨年からハクトウワシの国鳥指定活動を始めた。自ら法案を作成し、上・下院議員に会ってその必要性を説明し、今年になって、この法案は上・下院を満場一致で通過した。クックさんはNBCに、「それ(ハクトウワシの国鳥指定作業)は、私がしなければならないと感じた小さな歴史的な仕事だった」と語った。

ハクトウワシは20世紀に入り、生息地の破壊や密猟などで米国で個体数が大幅に減少したが、米議会でハクトウワシ保護法を通過させるなど、連邦政府レベルの保護が強化され、07年に絶滅危惧種から脱却した。20年現在、米国内のハクトウワシの個体数は約31万6千羽で、10年前に比べて4倍に増加した。


キム・ユンジン記者 kyj@donga.com