「韓国の政治的混乱が、成長鈍化が予想される経済にさらなるリスクを与えている」(ブルームバーグ通信)
「韓国など一部の同盟国が民主主義、人権などの価値に反する行動をとり、(これらの国を支持した)米国の影響力にダメージを与えた」(米紙ニューヨーク・タイムズ)
韓国大統領の権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)首相に対する弾劾訴追案の採決をめぐり、主要な海外メディアは、当分の間、韓国の政治・経済・外交において混乱が避けられないと懸念した。特に、高率の関税などを公約したトランプ次期米大統領が来月20日に就任した後、韓国のような輸出依存国に打撃を与える可能性のある保護貿易政策を取れば、ただでさえ弱含みの韓国株式市場とウォンの価値がさらに大きな下落圧力を受けると予想した。
AP通信は、「韓氏に対する弾劾の可能性は、韓国の高位外交活動を中断させ、金融市場の混乱などをもたらした政治的麻痺を深刻化させる可能性がある」と懸念を示した。米ABCは、韓氏に対する弾劾訴追案の議決定足数をめぐって、与野党や法学者の意見が分かれ、採決自体が法的曖昧性に直面する可能性があると指摘した。
米紙ニューヨーク・タイムズは、バイデン大統領が、同盟とのパートナーシップ強化を主な政策として掲げ、昨年米国を国賓訪問した尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領がホワイトハウスの晩餐会で「アメリカン・パイ」を歌ったほど両首脳は親交を深めたが、今回の事態でバイデン政権と米国の影響力もダメージを受けたと指摘した。
申晋宇 niceshin@donga.com