務安空港の大惨事、全国民が衝撃と不安に陥った
Posted December. 30, 2024 08:39,
Updated December. 30, 2024 08:39
務安空港の大惨事、全国民が衝撃と不安に陥った.
December. 30, 2024 08:39.
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全羅南道務安(チョルラナムド・ムアン)国際空港に着陸しようとしたタイ・バンコク発の済州(チェジュ)航空の旅客機が、29日午前9時頃、滑走路を離脱し、空港の端の壁にぶつかって爆発した。この事故で、少なくとも127人が死亡し、2人が救助された。(午後4時基準で)2002年、金海(キムヘ)空港のトッテ山旅客機墜落事故で129人が犠牲になって以来、史上最悪の旅客機事故だ。衝撃的な事故に、国中が深い悲しみに沈んでいる。旅客機には、乗務員6人、乗客175人の計181人が搭乗していた。国土交通部によると、今回の事故の旅客機は、管制塔から鳥類衝突に注意しろとの警報を聞いてから1分後に、遭難信号である「メーデー」を要請した。さらに、方向を変えて着陸を試みたが、ランディングギアが下りず、胴体で非常着陸し、その過程で滑走路を離れ、壁に衝突した。轟音を立てて爆発した旅客機は、尾の部分を15メートルのみ残して全焼した。全南の消防本部は、「乗客が(衝突時の衝撃で)機体の外に飛び出され、その大半が死亡したと推定される」と明らかにした。最後尾の座席に搭乗していた乗組員2人だけが救助された。今回の事故旅客機の機種は、機齢が15年のボーイング737-800(B738)だ。管制塔との交信記録や事故を目撃した住民の証言、乗客が残した「鳥が翼に挟まれた」というメッセージなどを見れば、今回の事故は鳥の群れと衝突し、ランディングギアが故障したことが原因である可能性が高いと推定される。しかし、該当旅客機は2日前も離陸直前にエンジンが止まる現象があったという報道が出ており、ランディングギアの故障に備えた非常装置も作動しなかったことで、機体欠陥や整備不良の可能性も排除できない。事故の原因を徹底的に解明し、事故の再発を防がなければならない。臨時の遺体安置所が設けられた務安国際空港は、愛する家族を失った遺族たちの絶叫でいっぱいだった。3歳の恥かきっ子の息子と初めての海外旅行に行った夫婦、クリスマス旅行に行った6姉妹、団体ツアーに行った退職公務員など、惨事にあった人々の胸の痛む話が伝えられる。タイ人2人など外国人も含まれている。家族と嬉しい再会の直前に、突然の事故で永遠な別れを迎えた遺族の心情は計り知れない。今回の事故を見守る国民も、悲痛であると同時に不安が襲ってくる。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に続き、大統領権限代行の韓悳洙(ハン・ドクス)首相が弾劾訴追案が可決され職務が停止し、崔相穆(チェ・サンモク)副首相兼企画財政部長官が、「1人3役」を務める権限代行体制の下で大規模な人身事故が起きた。崔副首相を本部長とする中央災害安全対策本部を稼動したが、災害対応省庁である行政安全部長官は空席で、警察庁長も職務代行だ。国政がマヒし、政局が最悪の混乱に突き進む状況で、災害コントロールタワーがまともに作動するか疑問に思う。韓国社会は、2022年の梨泰院(イテウォン)惨事の悲劇を生々しく記憶する。政府のずさんな対応が悪化させた惨事の傷が癒える前に、再び大惨事が起きた。このような惨事の前では、与野党が力を合わせ、政府も行政空白がないよう収拾に全力を尽くし、国家的危機の中でも国民の安全を守ることに疎かにしてはならない。
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全羅南道務安(チョルラナムド・ムアン)国際空港に着陸しようとしたタイ・バンコク発の済州(チェジュ)航空の旅客機が、29日午前9時頃、滑走路を離脱し、空港の端の壁にぶつかって爆発した。この事故で、少なくとも127人が死亡し、2人が救助された。(午後4時基準で)2002年、金海(キムヘ)空港のトッテ山旅客機墜落事故で129人が犠牲になって以来、史上最悪の旅客機事故だ。衝撃的な事故に、国中が深い悲しみに沈んでいる。
旅客機には、乗務員6人、乗客175人の計181人が搭乗していた。国土交通部によると、今回の事故の旅客機は、管制塔から鳥類衝突に注意しろとの警報を聞いてから1分後に、遭難信号である「メーデー」を要請した。さらに、方向を変えて着陸を試みたが、ランディングギアが下りず、胴体で非常着陸し、その過程で滑走路を離れ、壁に衝突した。轟音を立てて爆発した旅客機は、尾の部分を15メートルのみ残して全焼した。全南の消防本部は、「乗客が(衝突時の衝撃で)機体の外に飛び出され、その大半が死亡したと推定される」と明らかにした。最後尾の座席に搭乗していた乗組員2人だけが救助された。
今回の事故旅客機の機種は、機齢が15年のボーイング737-800(B738)だ。管制塔との交信記録や事故を目撃した住民の証言、乗客が残した「鳥が翼に挟まれた」というメッセージなどを見れば、今回の事故は鳥の群れと衝突し、ランディングギアが故障したことが原因である可能性が高いと推定される。しかし、該当旅客機は2日前も離陸直前にエンジンが止まる現象があったという報道が出ており、ランディングギアの故障に備えた非常装置も作動しなかったことで、機体欠陥や整備不良の可能性も排除できない。事故の原因を徹底的に解明し、事故の再発を防がなければならない。
臨時の遺体安置所が設けられた務安国際空港は、愛する家族を失った遺族たちの絶叫でいっぱいだった。3歳の恥かきっ子の息子と初めての海外旅行に行った夫婦、クリスマス旅行に行った6姉妹、団体ツアーに行った退職公務員など、惨事にあった人々の胸の痛む話が伝えられる。タイ人2人など外国人も含まれている。家族と嬉しい再会の直前に、突然の事故で永遠な別れを迎えた遺族の心情は計り知れない。
今回の事故を見守る国民も、悲痛であると同時に不安が襲ってくる。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に続き、大統領権限代行の韓悳洙(ハン・ドクス)首相が弾劾訴追案が可決され職務が停止し、崔相穆(チェ・サンモク)副首相兼企画財政部長官が、「1人3役」を務める権限代行体制の下で大規模な人身事故が起きた。崔副首相を本部長とする中央災害安全対策本部を稼動したが、災害対応省庁である行政安全部長官は空席で、警察庁長も職務代行だ。国政がマヒし、政局が最悪の混乱に突き進む状況で、災害コントロールタワーがまともに作動するか疑問に思う。
韓国社会は、2022年の梨泰院(イテウォン)惨事の悲劇を生々しく記憶する。政府のずさんな対応が悪化させた惨事の傷が癒える前に、再び大惨事が起きた。このような惨事の前では、与野党が力を合わせ、政府も行政空白がないよう収拾に全力を尽くし、国家的危機の中でも国民の安全を守ることに疎かにしてはならない。
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