２０２４年の砲声

２０２４年は、結局何も解決できなかった。ロシア・ウクライナ戦争は、また年を越す。ガザ戦争は一方的な勝負で結論が出たが、疲れないのか、イスラエルはシリアとイエメンまでを攻撃している。台湾の危機はさらなる悪化もせず、中国は引き続き新兵器を披露している。

ロシアとウクライナ戦争やガザ戦争は、２０２５年までは越さないだろうが、きれいに終結することもなさそうだ。１９２５年を振り返ってみると、世界経済は柱を失ってよろめいていた。強大国は経済ブロックを推進し、ムッソリーニとスターリンはすでに政権を握っており、ヒトラーは政権を獲得する直前だった。徐々に発動する軍備競争は、１４年後に起こる世界大戦に向かっていた。

１００年前と今の状況が同じではないが、一部はかなり似ている。過去の経験をもとに人類は賢明な選択ができるだろうか？来年１年なら、いや５年、１０年後なら、私たちは答えを知るだろう。その答えを知る時が遅ければ遅いほど、私たちは危機に近づいているだろう。

人類はなぜ戦争をするのか？人間は誰でもより良い人生、幸せな未来を望む。だからといって、私たちの幸せのために他人を虐殺し、文明を灰にする行為が正しいという人もいない。しかし、たびたびそのような行動に頷いたりする。この信じられない変心に当惑した学者たちは、狂った独裁者、飢饉、致命的な災害、狂信などを理由に仮定してみた。

しかし、飢えて病気になった人々が戦争を起こすことができるだろうか？袋小路、絶望は犯罪の原因にはなり得るが、戦争の原因にはならない。ほとんどの侵略戦争は、非常に健康な時、力があふれ、新しい世界と富が目の前にあり、自分たちがそれを十分につかむことができると信じる時、妥協は損であり欲望が正義だと考える時に起きた。

２０２５年は１００年前とは違う選択ができることを願う。